Tips2023-09-22
ECサイトのKPIとは?重要な指標の項目9つやKPIツリーについて解説
ECサイトの成果を測るためには、効果的な指標やKPI(Key Performance Indicator)が必要不可欠です。 EC担当者の中には、「KPIの設定方法が分からない」「ECサイトにおけるKPIの項目を知りたい」とお考えの方も多いのではないのでしょうか。 この記事では、ECサイトにおけるKPIとKGIの概要や、基本的なKPIの項目9つについて解説します。また具体的にKPI設定を進めるにあたって役立つKPIツリーも紹介するので、ぜひ参考にしてください。 KPIとは KPIとは、「Key Performance Indicator」の略称で、日本語では「重要業績評価指標」を意味します。 事業目標を達成するにあたって、具体的な目標の数字を設定して、その数字を達成するためには何を行うべきかを中間目標として表します。 たとえば、「月間売上目標○○万円」という目標があったとして、ただやみくもに施策を打っても成果は出にくいかもしれません。 そこで、「アクセス数を○月までに○○万人に伸ばす」「CV率を○%上げる」など、より詳細かつ定量的な目標を設定していきます。 このようにKPIを設定して、自社が抱える課題を一つずつ解消していき、改善することで大きな目標を達成することにつながります。 KGIとの違い KPIと類似した言葉に「KGI」があります。KGIとは「Key Goal Indicator」の略称で、日本語では「重要目標評価指標」を意味します。 企業が目指す最終的な事業目標のことで、前述した「月間売上目標○○万円」の部分が該当します。 KPIやKGIは定量的な数値にもとづいて設定することが大切です。定性的な目標だと、評価の基準に個人差が生まれてしまうため、数字を使って定量的に測定するのが望ましいでしょう。 ECサイトにおけるKPIの項目8つ ここからは、ECサイトにおけるKPIの項目を解説します。 1. 購入率(CVR) 購入率(CVR)とは、ECサイトで購入(コンバージョン)したユーザーの割合を示します。CVRは、次の計算方法で算出できます。 購入率(CVR)= CV数(購入数)÷ 訪問者数×100 訪問者数は確保できているものの、CVRが低いという場合は、サイト内の導線設計やユーザビリティなどに改善の余地があるかもしれません。 CVRの改善策としては、次のようなものが挙げられます。 2. 訪問者数 訪問者数は、ECサイトにどれだけのユーザーが訪問したかを表す指標です。ECサイトの知名度を図るために最も分かりやすいKPIのひとつです。 具体的には、次の3つのような指標があります。 指標: 詳細: ユニークユーザー(UU)数 ECサイトに訪問したユーザー数 セッション数 一定期間にユーザーがECサイトに訪問した回数 PV数 ECサイト内のページが閲覧された回数 訪問者数が少ない場合の施策としては、以下のようなものがあります。 ▼新規訪問者の場合 ▼リピーターの場合 訪問者数は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用して測定するのが一般的です。 3. 平均顧客単価(AOV) 平均顧客単価とは、1人のユーザーが1回あたりに購入する金額の平均を表します。 顧客単価 = 総売上 ÷ 顧客数 購入単価を上げるためには、アップセルやクロスセルの施策によって、平均顧客単価を向上させる施策が効果的です。 アップセルとは、検討中のユーザーに対してより高価格帯の商品をおすすめする施策です。クロスセルとは、購入商品と関連性のある商品を提案することで、購入金額を引き上げる施策のことを意味します。 […]
Tips2023-07-18
Webサイトの回遊率を上げる方法とは?計算方法や分析方法まで解説
「Webサイトの回遊率を上げる方法は?」「回遊率ってどうやって求める?」 上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか? Webマーケティングを行う上で重要視されているWebサイトの回遊率は、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作成すれば、改善が可能です。 本記事では、Webサイトの回遊率の求め方をご紹介し、数値を上げるためのポイントや分析方法まで解説します。 Webマーケティングについて理解を深めたい方は、ぜひ最後までご一読ください。 回遊率とは? 回遊率とは、Webマーケティングにおいて重要な指標の1つです。 Webサイトを訪れたユーザーがページを閲覧した後、他のサイトに遷移せずに同じサイトをどれだけ閲覧したかを表す割合を示します。 高い回遊率は、ユーザーがサイト内で興味を持ち、複数のコンテンツを閲覧していることを示し、Webサイトの魅力やユーザーエンゲージメントの高さを示す評価基準です。 本項では、回遊率をもっと詳しく説明するため、主に以下3つの視点でご紹介します。 次から詳しく解説します。 1. 回遊率の計算方法 先ほどもお伝えしたとおり、回遊率はWebサイトの訪問数に対してどれだけページを閲覧したかを表す割合であり、別名「ページビューパーセッション(1訪問あたりのPV数)」とも言われます。 PV数は、ユーザーがサイトを閲覧した回数のことです。回遊率の求め方は、以下の通りです。 回遊率=PV数÷訪問数(セッション数) 訪問数とは、ユーザーがサイトに訪れた数です。つまり、訪れたユーザーひとりあたりで閲覧したページ数が回遊率の指標となります。たとえば、1訪問で5ページ閲覧されている場合の回遊率「5.0」となります。 Googleアナリティクス上では、ユーザーごとに訪問数別のPV数がことなるため「1.37」や「1.82」などの小数点刻みで表示されることが一般的です。(訪問数がページビュー数を上回ることはないため%で表示されることは稀です) 回遊率が高ければ高いほど、ユーザーが1回の訪問で多くのページにアクセスしていることがわかります。それだけWebサイトに魅力があるという証拠になるため、回遊率が高ければユーザーにとってニーズを満たしたコンテンツとなり、商品やサービスの購入も期待できるでしょう。 ただし、回遊率は業界やユーザーターゲットによって大きく異なります。数字だけを追うのではなく、今の自社サイトの回遊率を調査した上で、離脱しているページを改善し、ユーザーにとって魅力的なサイトを作ることが大切です。 2. 回遊率と直帰率の違い 訪問数に対してどのくらいPVがあったかを表す回遊率とは異なり、Webサイトを訪問したユーザーが初めにアクセスしたページのみで離脱した割合が直帰率です。 直帰率は、以下の計算式で求められます。 直帰率=直帰数÷セッション数 セッション数とは、Webサイトやアプリケーションを訪れたユーザーのセッション(滞在時間)の数を表します。 直帰率が高いと、訪れたユーザーがサイト内で他のページに遷移しないため、すぐに離脱してしまうことがわかります。コンテンツの質があまり良くない状態であるため、直帰率が高ければユーザーが満足するようなコンテンツに改善することが重要です。 3. 回遊率と離脱率の違い 離脱率は、Webサイトを訪問したユーザーが閲覧しているページから離脱した割合です。 ここでいう離脱率とは、外部サイトへ遷移したことやページ閲覧が終了したことなどが挙げられます。 離脱率の求め方は、以下の通りです。 離脱率=離脱数÷PV数 離脱率を分析すれば、サイト内で複数のページを閲覧したユーザーの最終的な行動が明らかになります。ただし、Webサイトの目的によって離脱率の数値は異なるため、一概に目安の数値は断定できません。 サイト回遊率の平均値・目安とは? ECサイトの回遊率は、サイトの特性や扱う商品によって大きく異なります。 商品や業界によってユーザーのニーズや購買プロセスが異なるため、回遊率も変動します。そのため、一般的な平均値や目安というものは存在しません。 回遊率を評価するために重要なのは、自社サイトの状態を分析することです。自社サイトのユーザー行動を詳しく分析し、どのページで離脱が多く、どのページで滞在時間が長いかなどを把握することが大切です。 改善点を見つけたら、必要な施策を実行し改善を繰り返します。自社サイトの特性に合わせた戦略を実施すれば、回遊率の向上を図れるでしょう。 サイト回遊率を下げる要因4つ サイト回遊率を下げる要因は、以下のようなものが挙げられます。 ここからは、それぞれの要因について解説します。 1. ユーザビリティが低い ユーザビリティとは、「使いやすさ」を意味し、Webサイトにおけるターゲットユーザーにとっての使い勝手を表す指標のひとつです。 ユーザビリティが低い場合、ユーザーがWebサイトを訪れた際に不便さやストレスを感じ、サイトをすぐに離脱してしまう可能性が高まります。 このように、ユーザビリティが低くなる原因はさまざまです。ユーザーの離脱率が高いページを分析したり、ユーザー視点でサイトを利用したりすることで、UI/UX改善のヒントが見つかるでしょう。 2. 他ページへの導線が少ない ユーザーがページを訪れた際に、他のページへの導線が少ないと、次のアクションがないまま離脱されてしまう恐れがあります。 Webサイトの導線設計が最適化されていないと、ユーザーが興味を持つ他の商品や情報に触れる機会が少なくなります。 適切な内部リンクや関連コンテンツへの導線を提供すれば、回遊率の改善につながるでしょう。既に導線を作っていても回遊率が低い場合は、設置したリンクが認識されていなかったり、見たいと思ってもらえていない可能性も考えられます。 3. コンテンツの品質が低い WebサイトやECサイトでは、魅力的なコンテンツを提供することが大切です。 […]