Tips2023-11-14
ECサイトでハッシュタグをつける意味とは?効果的な使い方や事例も紹介
EC担当者の中には、「ECサイトでハッシュタグをつける意味は?」「ハッシュタグを使った事例が知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。 ECサイトでハッシュタグを活用すれば、ユーザーの商品検索体験が向上し、ECサイトやマーケティングにおいて競争力を高めることができます。 この記事では、ECサイトでハッシュタグをつける意味やメリット、効果的な使い方、企業による導入事例について紹介するので、ぜひ参考にしてください。 ECサイトでハッシュタグをつける意味 ECサイトでハッシュタグをつける意味やメリットは、次の通りです。 それぞれ順に見ていきましょう。 商品検索体験が向上する ECサイトでハッシュタグをつけると、ユーザーの商品検索体験が向上します。 たとえば、アパレル用のECサイトに訪れたユーザーが、上品かつ職場でも使いやすいような洋服を探しているとしましょう。 そこで、「#オフィスカジュアル」「#ブラウス 上品」などのハッシュタグを設置すれば、幅広いニーズから商品を探しやすくなります。 ハッシュタグを活用することで、関連商品を表示できるようになり、ユーザーがより適切な検索結果を得られることが特徴です。 また、特定のキーワードで検索する際に、検索結果がヒットせず0件と表示されてしまうなど、目的の商品や情報を見つけられないという事態を防ぐこともできます。 訴求力の強い商品レコメンドが行える ECサイト内のハッシュタグを辿っていくことで、関連商品を表示させたり、幅広いバリエーションによる商品レコメンドが可能になります。 ECサイトに訪れるユーザーの悩みや興味関心に合わせて適切なハッシュタグを提示すれば、商品の訴求力を強められるでしょう。 たとえば、美容・化粧品のECサイトの場合、「オーガニック」「無添加」などのハッシュタグを使用すれば、次のようなユーザー層を引き寄せることができます。 購入したい商品が確定していない場合も、ユーザー自身が気づいていないような滞在ニーズに合った商品をハッシュタグによって提案できることもメリットです。 消費者のニーズや反応を分析・改善できる ECサイトのハッシュタグ活用は、ユーザーの潜在ニーズを把握できることもメリットです。 ハッシュタグをマーケティング施策に取り入れると、ECサイト内におけるユーザーの反応をクリックされたハッシュタグから定量的に調査することができます。 ECサイト上で閲覧したハッシュタグを追跡すれば、サイト内行動履歴からユーザーのニーズや反応を把握しやすくなるでしょう。 ハッシュタグを分析すれば、ECサイトの回遊率やCV率などの改善にも役立ちます。 競争力が高まる 市場の動向やトレンドの変化を把握し、適切なタイミングでハッシュタグを活用できれば、ECサイトの競争力を高められるでしょう。 トレンドを加味したハッシュタグを使用し、商品と紐づけることで、より多くのユーザーに商品を訴求して関心を惹くことができます。 定期的にハッシュタグの反応状況や効果を調査し、コンテンツSEOやSNSマーケティングの施策に活用するのも効果的です。 ECサイトにおけるハッシュタグの効果的な使い方 ここからは、ECサイトのハッシュタグを効果的に使う方法を紹介します。 商品やターゲットに沿ったハッシュタグを付ける ハッシュタグを効果的に活用するには、商品やターゲット、トレンドなどに合わせたキーワードを選ぶことが大切です。 商品の特徴やキーワードに関連するハッシュタグを使用することで、目的やニーズに沿ったユーザーの関心を寄せることができます。 重要なのは、単にハッシュタグをつけるのではなく、ECサイトやWebサイトに蓄積されたデータにもとづいて、ユーザーにとって有益なハッシュタグを付けることです。 関連するハッシュタグをまとめて設置する ECサイトに訪れるユーザーは、「こんな商品が欲しい」というニーズを持っている可能性が高いものの、ニーズを言語化して検索するまでに至らないこともあります。 そこで、商品の特徴や関連商品で使われているハッシュタグをまとめて設置すれば、新しい商品に出会うきっかけを作れるでしょう。 ハッシュタグをまとめて設置すれば認識率も高まり、ユーザーの回遊率を向上させ、関連商品へのアクセスを促進できます。 ECサイトでハッシュタグを活用した事例5選 ここからは、ECサイトでハッシュタグを活用した企業の事例を紹介します。 1. バイセルブランシェ 中古・リユースセレクトショップのバイセルブランシェでは、商品カテゴリーが際立っているがゆえに、カテゴリーを横断した回遊が不十分という課題がありました。 そこで、運用のリソースをかけずにECサイト内の回遊率・CV率を改善する『awoo AI』を導入しました。ECサイトのトップページには、人気のカテゴリとしてハッシュタグを設置し、関連商品をタグで探すこともできるようになっています。 awoo AIを導入後、回遊率は4.9倍、CV率は3.7倍に改善しました。awoo AIのハッシュタグ自動生成技術がEC売上を支えている導入事例です。 2. タカラトミー おもちゃや雑貨の製造・販売を行うタカラトミーでは、「商品レコメンドの強化」「楽しい買い物体験の提供」の必要性を感じていました。 そこで、ハッシュタグを通じて、ユーザーのこだわり軸で商品検索が行える『awoo AI』を導入しました。すると、サイト回遊率が3.1倍、CV率も2.8倍にまで伸長。 ハッシュタグのトレンドからサイト内の検索ニーズも把握できるため、マーケティング戦略にも役立てられます。 3. ACE(エース) […]
Tips2023-11-07
【EC】AIによるハッシュタグ生成のメリットは?仕組みや成功事例を解説
「ECサイトにハッシュタグを導入したいが、やり方が分からない」「AIによるハッシュタグ生成とは?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。 ECサイト内にハッシュタグ検索機能を導入したいとお考えの場合は、AIによるハッシュタグやLPの自動生成機能を活用することがおすすめです。 この記事では、ECサイトにおけるハッシュタグやAIによるハッシュタグ生成機能のメリット、企業が導入した成功事例を紹介します。ECサイトを運用している方はぜひ参考にしてください。 ECサイトにおけるハッシュタグとは? そもそもECサイトにおけるハッシュタグとは、商品の特徴を表すキーワードのことです。 ユーザーの欲しい商品やニーズに合ったハッシュタグを設置することで、ユーザーが気軽に商品を探せるというメリットがあります。 ECサイトにハッシュタグを設置する方法は、主に次の3つがあります。 1. 手動でタグを設定 商品ごとの特徴を踏まえて手動で設定する例:「#Tシャツ」「#カジュアル」などのシングルキーワード 2. サイト内の検索結果からタグを生成 顕在化している検索ニーズにこたえる例:「#きれいめ」「#カジュアル」など既にあるキーワード 3. 商品特徴をもとにAIが機械学習によって自動生成 ロングテールキーワードで幅広い潜在ニーズに刺さるハッシュタグを生成できる例:「#吸水速乾 トップス」「#厚手生地 インナー」 従来のキーワード検索やカテゴリー分類に加えて、ハッシュタグによる検索機能を導入することによって、ユーザーの商品検索体験が向上する効果があります。 サイト内の検索機能を向上できれば、ユーザーが欲しい商品を見つけやすくなるため、回遊率やCV率の改善が期待できるでしょう。 AIによるハッシュタグ生成の仕組み AIの活用によって、ハッシュタグの生成・埋め込みを自動化することができます。ここでは、AIによるハッシュタグ生成ツール『awoo AI』の仕組みをご紹介します。 awoo AIは、商品の特徴をAIが収集・整理・解析することで、サイト回遊や購買を生むハッシュタグを自動生成するという仕組みです。 ここで生成するハッシュタグは「#ワンピース」のようなシングルキーワードではありません。たとえば、「#ドレス 同窓会」「#ドレス 袖あり」のように、2つのキーワードを組み合わせたロングテールキーワードが生成されます。 このように、ロングテールキーワードの組み合わせで幅広いハッシュタグを生成することで、ユーザーの潜在ニーズに刺さるタグを生成できます。 さらに、ハッシュタグをクリックすると、ハッシュタグがついた商品を束ねるLPが自動生成されることもawoo AIの特徴です。 AIによるハッシュタグ生成を活用するメリット AIによるハッシュタグの自動生成のメリットは、主に次のようなものがあります。 ここでは、それぞれのメリットについて順に解説します。 1. 商品の検索機能を充実させられる ECサイトでハッシュタグを活用することで、ほしい商品を感覚的に探しやすくなり、商品検索体験が向上します。 AIによるハッシュタグの自動生成では、商品の特徴や顕在ニーズを踏まえて、ユーザーに刺さるハッシュタグを用意できることが特徴です。 たとえば、ネックレスを探したい場合は、「#ネックレス 天然石」「#誕生石 ネックレス」のようなハッシュタグを設置すれば、ユーザーは自分のニーズに合った商品をワンタップで探すことができます。 2. 商品のレコメンド機能が向上する AIによるハッシュタグの自動生成では、幅広いキーワードを組み合わせてハッシュタグを生成します。ユーザーが検索した商品にもとづいて、ハッシュタグでさらに関連商品を提案するといった商品レコメンドも可能です。 たとえば、「#ハンドクリーム」のようなシングルキーワードではなく、「#ギフト ボディケア 」「#メンズ 保湿」のようにハッシュタグを設定したとします。 そうすれば、「ギフト用の商品を他にも知りたい」「メンズ用の保湿アイテムを探したい」という気持ちにさせやすく、ECサイト内の回遊を促すことができます。 このように、ユーザーのニーズをハッシュタグで言語化することで、ユーザー自身が気づいていないような滞在ニーズに合わせて商品を提案できるのがメリットです。 ウィンドウショッピングのように、新たな商品と出会うきっかけを提供できることが、ハッシュタグ検索の大きな魅力と言えるでしょう。 3. クッキー情報に依存しない 近年はWebサイトやECサイトの閲覧・行動履歴を保存するクッキー(Cookie)による情報取得が規制される動きが広がっています。 一方awoo […]
Tips2023-11-07
【EC】ハッシュタグ検索とは?活用するメリットや企業の成功事例も解説
EC担当者の中には、「サイトの導線設計が分かりにくい」「自然流入が少なくSEOの施策に悩んでいる」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。 ECサイトに「ハッシュタグ検索」を導入することによって、従来のカテゴリー分類を超えた検索体験が可能になり、サイト内の回遊率を向上させる効果があります。 この記事では、ECサイトでハッシュタグ検索を活用するメリットや、効果的な使い方、ブランド企業によるハッシュタグの活用事例について解説します。 ECサイトにおけるハッシュタグ検索とは ECサイトにおけるハッシュタグとは、商品の特徴を表すキーワードのことを指します。 ユーザーが欲しい商品やニーズに合ったハッシュタグをクリックすることで、商品を探すことができるのが「ハッシュタグ検索」です。 ハッシュタグ検索を導入することによって、従来のカテゴリー分類を超えた検索体験が可能になり、サイト内の回遊率を向上させる効果があります。 サイト内の検索機能を改善できれば、ユーザーは目的の商品を見つけやすくなり、回遊率だけでなく、CVの改善や売上アップも期待できるでしょう。 ハッシュタグ検索を活用するメリット ECサイトにおいてハッシュタグを活用するメリットは、おもに次の32つです。 ここでは、それぞれのメリットについて順に解説します。 1. 商品検索体験の向上 ECサイトでハッシュタグを活用することで、ほしい商品を感覚的に探しやすくなり、商品検索体験が向上します。 アイテムカテゴリーの検索だけでなく着用シーンで検索すれば、自分が購入したシーンを想像しやすくなるでしょう。 たとえば、ラッピングに関する商品に、「#手提げ袋 ラッピング」「#ケーキ ラッピング」のようなハッシュタグを設置すれば、ユーザーは自分のニーズに合った商品をワンタップで探すことができます。 ユーザーのニーズをハッシュタグによって言語化することによって、より気軽に商品を探せるようになり、新たな商品を見つけるきっかけにもなるでしょう。 2. 商品をレコメンドできる ハッシュタグを辿っていくことで、関連商品を表示させたり、さまざまなバリエーションによる商品レコメンドが可能になります。 たとえば、「#ネックレス」のようなシングルキーワードではなく、「#9月 誕生石」のようなキーワードをハッシュタグに設定したとしましょう。 そうすることで、「9月の誕生石が入った商品を他にも見てみたい」といったような気持ちにさせやすく、自然とECサイト内の回遊率が高まります。 このように、ハッシュタグを導入することで、ユーザー自身が気づいていないような滞在ニーズに合った商品を提案できることもメリットです。 3. 競争力が高まる ECサイトでハッシュタグを活用することで、ECサイトのUX(ユーザー体験)が向上し、マーケティングにおける競争力を高められます。 ECサイト内に設置したハッシュタグを分析すれば、サイト内行動履歴からユーザーのニーズや反応を定量的に調査することができます。 定期的にハッシュタグの使用頻度や人気度を調査し、成果が生まれるハッシュタグの特徴を把握すれば、コンテンツSEOやSNS上にも活用できるでしょう。 ECサイト内のUX向上はもちろんのこと、自社のマーケティング戦略や顧客分析にも役立つのがハッシュタグを活用する大きなメリットと言えます。 ハッシュタグ検索の効果的な使い方は? ハッシュタグの導入は、多品目・多商材のECサイトにとくに効果的です。 数百点・数万点規模の商品を取り扱うECサイトでは、ユーザーが目的の商品に辿り着きにくく、ECサイトから離脱してしまうケースは珍しくありません。 そのような場合にハッシュタグを導入すれば、ユーザーのニーズに合った商品を一覧表示させられるため、ほしい商品が見つかりやすくなります。 また、「#Tシャツ」「#カジュアル」のようなシングルキーワードのハッシュタグではなく、「#結婚式 ドレス」「#裏起毛 インナー」などのロングテールキーワードを使うこともポイントです。 幅広い滞在ニーズに刺さるハッシュタグを生成することによって、ユーザーの細かなニーズやシーン別の訴求が行えるようになり、より検索性が高まるでしょう。 ECサイトでハッシュタグを設定するには? ECサイトにハッシュタグを設置する方法は、主に次の3つがあります。 1. 手動でタグを設定「#Tシャツ」「#カジュアル」などのシングルキーワード2. サイト内の検索結果からタグを生成顕在化している検索ニーズにこたえる「#きれいめ」「#カジュアル」など既にあるキーワード3. 商品特徴をもとにAIが機械学習によって自動生成する。ロングテールキーワードで幅広い潜在ニーズに刺さるハッシュタグを生成できる「#吸水速乾 トップス」「#厚手生地 インナー」 ECサイトを運営するにあたって、すべての商品に自動でハッシュタグを設定する作業は、EC運用担当者にとって大きな負担になります。 そこで、商品特徴をもとにしたAIによるハッシュタグの自動生成機能を活用することで、運用担当者のリソース削減につながります。 さらには、幅広いニーズに対応したハッシュタグ生成によって、ECサイトの回遊率・CV率向上も実現できるでしょう。 ハッシュタグ活用を検討している場合は、手動による設定ではなく、『awoo AI』によるハッシュタグ自動生成機能を活用するのがおすすめです。 ハッシュタグ検索を活用した成功事例3選 ここからは、ECサイトにハッシュタグ検索を導入した企業の成功事例を紹介します。 […]
Tips2023-10-10
ECサイトの売上を上げるには?売上アップの事例や販促施策を解説
「ECサイトの売上が伸び悩んでいるが、何から手をつけるべきか?」「売上が上がらない原因が分からない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。 ECサイトの売上を伸ばすには、まずは自社ECサイトのどこに問題があるかを把握したうえで、対策を検討し改善していくことが大切です。 この記事では、ECサイトの売上を上げるために押さえておきたい方程式や、売上が上がらない原因、具体的な施策について解説します。 ECサイトの売上を上げる方程式 ECサイトの売上アップを目指すうえで、ECサイトの売上が成り立つ方程式について押さえておきましょう。ECサイトの売上は、次の3つの要素で決まります。 売上 = アクセス数(集客)× 購入率(CVR)× 客単価 「アクセス数」「購入率」「客単価」の3つを改善することで、ECサイトの売上はアップします。 まずは、それぞれの意味や重要性を解説します。 アクセス数(PV) アクセス数(PV)は、ECサイトに訪問した回数のことです。 ユーザーの人数ではなく、実際の訪問回数を指します。つまり、100人のユーザーが3回ずつ訪問した場合と、50人のユーザーが2回ずつ訪問した場合、いずれも300回とカウントされます。 ECサイトの売上を上げるには、多くのユーザーにECサイトを訪れてもらうことが必要です。いくらECサイトの機能性が良く、商品が魅力的であっても、そもそもECサイトに集客できなければ売上が伸びることはありません。 まずは、自社ECサイトのアクセス数の現状を把握しましょう。アクセス数が十分あるにもかかわらず、売上につながっていない場合は、アクセス数ではなく別の要素から対策していきましょう。 購入率(CVR) 購入率(CVR)は、ECサイトに訪問したユーザーが商品を購入した割合を示す指標です。「アクセス数÷購入回数」で算出することができます。 たとえば、ECサイトのアクセス数が1,000で、そのうち20件のCV(商品購入)が発生した場合の購入率は2%となります。 WordStream社の調査によると、ECサイトにおける一般的なCVRは約1~2%ほどです。実際のCVRは業界やジャンルによって異なるので、詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。 CVRをアップさせるための施策について詳しい内容は後ほど解説します。 客単価 客単価は、ECサイトでユーザーが1回の購入で支払う平均単価のことです。 客単価 = 売上高 ÷ 顧客数(購買に至った顧客のみ) たとえば、合計2回購入した場合に、それぞれの購入金額が2,500円と7,500円だとすると、合計金額を2で割った「5,000円」が平均客単価となります。 アクセス数や購入率が良く、売上に伸び悩んでいる場合は、客単価を向上させる施策が必要です。しかし客単価をアップさせるのは難しく、アクセス数やCVRに比べて期間やコストがかかるので、優先度は低く設定しても問題ありません。 客単価を上げるための施策についても、詳しくは後ほど解説します。 ECサイトの売上が上がらない原因 売上が上がらない原因は、ECサイトによってさまざまです。まずは自社ECサイトの現状を把握することが改善の第一歩となります。 売上が伸び悩んでいる原因として考えられるのは、次のようなものです。 たとえば、ECサイトの使い勝手が悪い場合、ユーザーはすぐにサイトから離脱してしまいます。サイトのナビゲーションや検索機能が十分に整っていない場合は、見直しを行うといいでしょう。 また、同じような商品やサービスを提供している競合他社が増え、うまく差別化できていない可能性も考えられます。競合のECサイトを分析し、自社の強みをさらに活かせる戦略を考えることも大切です。 ECサイトの売上を上げる集客・販促施策 売上を上げるためには、自社ECサイトの課題を把握したうえで、具体的な戦略を練ることが必要です。 ここでは、それぞれの課題ごとに効果的な施策について解説します。 1. ECサイトの集客を増やす ECサイトの売上を上げるには、まずは多くの人にサイトを訪れてもらう必要があります。集客を増やすためには、以下のような方法があります。 SEOは、検索エンジンによる検索結果でECサイトを上位表示させる戦略です。ブログ記事や商品説明、FAQなどのコンテンツを最適化することで、特定のキーワードでサイトが表示されやすくなり、検索エンジンによる自然流入の増加が見込めます。 Web広告は、リスティング広告やバナー広告など、インターネット上で広告を表示する方法です。特定のキーワードやターゲット層に広告を配信し、いかにユーザーの興味を引いてECサイトに訪れてもらえるかが大切です。 また、SNSを活用して広告を配信する手法もあります。 どのような手法を選ぶかはサイトの特性や目標によって検討しましょう。 2. 使いやすいサイトにする ECサイトの使い勝手や操作性が悪いと、ユーザーがストレスを感じてサイトから離脱してしまい、結果的にECサイトの売上が低迷する原因にもなりかねません。 ECサイトの利便性を向上させるためにも、常にユーザーの目線に立ってサイトを改善することを意識しましょう。 たとえば、スマホやタブレット端末に対応し、モバイルユーザーにも快適な体験を提供するために、レスポンシブデザインやモバイルアプリを導入するのがおすすめです。画像圧縮やブラウザキャッシュなどを活用して、ページの読み込み速度を改善することも欠かせません。 また、サイト訪問から購入までの手続きをスムーズに行えるよう、サイトの導線設計や決済手続きを最適化しましょう。無駄なステップや情報入力の手間を減らせば、ユーザーの負担を削減することができます。 3. ユーザーの購入単価を高める […]
Tips2023-10-03
ECサイトの成功事例5選!ECサイトを成功させるコツや戦略も解説
ECサイトを成功させるには、すでに成功している企業の事例からヒントを得て、自社のECマーケティング戦略に活かすことも大切です。 「ECサイトの成功事例から戦略やアイデアを検討したい」「自社ECサイトを成功させるコツや具体的な施策が知りたい」とお考えの方もいるでしょう。 今回は、企業におけるECサイトの成功事例をはじめ、ECサイトで成功するための戦略やコツについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 ECサイトの成功事例5選 はじめに、ECサイトのマーケティング戦略に成功した企業事例を見ていきましょう。 1. 資生堂|バーチャルメイク機能 資生堂のECサイト「ワタシプラスby資生堂」では、同社商品の紹介や美容の情報などをはじめ、さまざまなコンテンツを配信しています。 また、バーチャルメイクや肌分析、顔の3D解析などの機能も提供されており、実店舗に足を運ぶことなく、化粧品の使用感を気軽に試せることが特徴です。 資生堂はEC分野での成長で、中国のネット通販大手との協業により、売上高は2,162億円に達しました。その他、中国本土や米州、欧州などでも事業を展開しており、今後も越境ECに力を注ぐことで、世界規模で商品を販売していく見込みです。 2. ユニクロ|オムニチャネル戦略 ユニクロは、店舗とECの連携を強化しており、店舗受け取りサービスなどを提供することで、ECサイト売上を大幅に伸ばしています。このようなオムニチャネル戦略によって、最適な購買体験を提供し、EC事業の成功を築いています。 またECサイトでは、実店舗では扱っていないサイズ展開や、商品の口コミ、コーディネートの投稿・閲覧が可能です。ECサイトに訪れたユーザーは、購入前に情報を集められるため、じっくり検討して購入することができます。 これにより、商品を購入した後の「イメージと違った」というミスマッチを防げるため、顧客満足度の向上にも大きく貢献しています。 3. ニトリ|公式アプリのリニューアル インテリア販売会社・ニトリでは、O2O戦略に力を入れており、施策の一環としてニトリ公式アプリを全面リニューアルしました。 画像検索機能「カメラ de サーチ」や、商品を持ち運ぶことなく購入から配送まで可能にする「手ぶら de ショッピング」など、便利な機能を実装しています。 さらに、実店舗のスタッフが使用する従業員用アプリにも画像検索機能を導入し、店舗在庫データや商品データベースと接続できるようにしました。 店頭での接客や商品提案に活かすことで、スタッフの業務負担軽減や、顧客満足度向上につながっている事例と言えます。 4. リーガル|商品検索体験の向上 靴や靴ケア用品を展開するリーガルのECサイトでは、商品の見せかたやコンテンツの拡充方法を工夫する必要性があり、商品検索体験の向上を課題としていました。 そこで、商品をもとにハッシュタグを自動生成する『awoo AI』を導入し、靴選びの軸となる用途・デザイン・素材をハッシュタグで訴求しました。 関連商品のレコメンドをハッシュタグで表示させたり、ニーズに近い商品をハッシュタグ検索したりと、ユーザー自身が求める情報を見つけやすくなっています。 ハッシュタグによってユーザーの商品検索体験が向上し、ECサイト内の回遊率を3.1倍、CV率を1.8倍に改善することに成功している事例です。 参照:awoo AI 活用事例 リーガル 5. 富澤商店|ハッシュタグ生成やポップアップの活用 製菓・製パンの材料や器具・道具を販売するECサイト「富澤商店」では、8,800点もの商品をユーザーにまんべんなく見てもらいたいという思いがありました。 そこでハッシュタグ生成やポップアップ機能など『awoo AI』の複数の機能を活用し、豊富な商品ラインナップをAIハッシュタグで訴求しました。 ユーザーがほしい商品や情報に辿り着きづらいという課題がありましたが、awoo AIの導入により、回遊率が8.3倍、CVRが11.5倍に伸張した事例です。 ECサイトを成功させるコツ・戦略 ECサイトで売上を向上させるためには、運用のコツや効果的な戦略を押さえる必要があります。 それぞれの戦略について詳しく解説します。 1. 売上の方程式を理解する ECサイトの売上を伸ばすには、まずは売上がどのように成り立っているかを把握しましょう。売上は次の方程式で算出できます。 売上 = アクセス数(集客)× 購入率(CVR)× 客単価 購入率は、ECサイトを訪問したユーザーのうち、何人が購入したかを示す割合です。客単価は、ユーザー1人あたりの平均顧客単価を指します。 […]
Tips2023-09-22
ECサイトのKPIとは?重要な指標の項目9つやKPIツリーについて解説
ECサイトの成果を測るためには、効果的な指標やKPI(Key Performance Indicator)が必要不可欠です。 EC担当者の中には、「KPIの設定方法が分からない」「ECサイトにおけるKPIの項目を知りたい」とお考えの方も多いのではないのでしょうか。 この記事では、ECサイトにおけるKPIとKGIの概要や、基本的なKPIの項目9つについて解説します。また具体的にKPI設定を進めるにあたって役立つKPIツリーも紹介するので、ぜひ参考にしてください。 KPIとは KPIとは、「Key Performance Indicator」の略称で、日本語では「重要業績評価指標」を意味します。 事業目標を達成するにあたって、具体的な目標の数字を設定して、その数字を達成するためには何を行うべきかを中間目標として表します。 たとえば、「月間売上目標○○万円」という目標があったとして、ただやみくもに施策を打っても成果は出にくいかもしれません。 そこで、「アクセス数を○月までに○○万人に伸ばす」「CV率を○%上げる」など、より詳細かつ定量的な目標を設定していきます。 このようにKPIを設定して、自社が抱える課題を一つずつ解消していき、改善することで大きな目標を達成することにつながります。 KGIとの違い KPIと類似した言葉に「KGI」があります。KGIとは「Key Goal Indicator」の略称で、日本語では「重要目標評価指標」を意味します。 企業が目指す最終的な事業目標のことで、前述した「月間売上目標○○万円」の部分が該当します。 KPIやKGIは定量的な数値にもとづいて設定することが大切です。定性的な目標だと、評価の基準に個人差が生まれてしまうため、数字を使って定量的に測定するのが望ましいでしょう。 ECサイトにおけるKPIの項目8つ ここからは、ECサイトにおけるKPIの項目を解説します。 1. 購入率(CVR) 購入率(CVR)とは、ECサイトで購入(コンバージョン)したユーザーの割合を示します。CVRは、次の計算方法で算出できます。 購入率(CVR)= CV数(購入数)÷ 訪問者数×100 訪問者数は確保できているものの、CVRが低いという場合は、サイト内の導線設計やユーザビリティなどに改善の余地があるかもしれません。 CVRの改善策としては、次のようなものが挙げられます。 2. 訪問者数 訪問者数は、ECサイトにどれだけのユーザーが訪問したかを表す指標です。ECサイトの知名度を図るために最も分かりやすいKPIのひとつです。 具体的には、次の3つのような指標があります。 指標: 詳細: ユニークユーザー(UU)数 ECサイトに訪問したユーザー数 セッション数 一定期間にユーザーがECサイトに訪問した回数 PV数 ECサイト内のページが閲覧された回数 訪問者数が少ない場合の施策としては、以下のようなものがあります。 ▼新規訪問者の場合 ▼リピーターの場合 訪問者数は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用して測定するのが一般的です。 3. 平均顧客単価(AOV) 平均顧客単価とは、1人のユーザーが1回あたりに購入する金額の平均を表します。 顧客単価 = 総売上 ÷ 顧客数 購入単価を上げるためには、アップセルやクロスセルの施策によって、平均顧客単価を向上させる施策が効果的です。 アップセルとは、検討中のユーザーに対してより高価格帯の商品をおすすめする施策です。クロスセルとは、購入商品と関連性のある商品を提案することで、購入金額を引き上げる施策のことを意味します。 […]
Tips2023-07-25
ECサイトの改善策15選|改善のステップやCVR向上に効果的な施策も紹介
「ECサイトを運営しているが売上が伸びない」「ECサイトの課題が多い」と頭を悩ませているEC担当者の方も少なくないでしょう。 ECサイトの売上を上げるには、サイトの訪問数と購入率(CVR)を改善する必要があり、具体的な課題を洗い出すことが大切です。 この記事では、ECサイトを改善する4つのステップや分析すべきページ、具体的な改善方法について解説します。 ECサイトの売上を改善するために必要なこと まず、ECサイトにおいて売上アップを目指すために必要な要素を紹介します。 順番に見ていきましょう。 訪問者数を増やす ECサイトの売上を伸ばすためには、集客に力を入れて訪問者数を増やしましょう。 そもそも集客数が少なければ、売上を伸ばすことが難しくなります。ECサイトに訪れるユーザーを増やせば、さまざまな施策を行いやすくなるでしょう。 たとえば、ECサイトを検索結果ページの上位に表示させられれば、自然流入を増やすことができます。具体的には、コンテンツマーケティングやSEO施策などが挙げられます。 また、Web広告やSNS運用なども効果的です。ただし、集客は効果が出るまでに時間がかかる場合もあるので、中長期的な施策として実施しましょう。 訪問者数が伸びない原因を分析するには、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの分析ツールを活用するのがおすすめです。 購入率(CVR)を高める ECサイトの売上を伸ばすには、購入率(CVR)を高めましょう。とくに、訪問者数が多いものの、売上が伸び悩んでいるという場合に有効です。 たとえば、サイト内コンテンツを充実させたり、購入までの導線設計を最適化したりと、さまざまな施策が挙げられます。 また、ECサイトの信頼性を高める施策も欠かせません。信頼できるサイトと認識してもらえなければ、購入してもらえる可能性が低くなるためです。 アクセス数や客単価を高めるには時間や労力がかかるので、最も効率的に売上を伸ばすために、CVRの向上を目指しましょう。 CVRが低い場合は、なんとなくで課題や改善箇所を決めず、サイト分析を行った上で、仮説にもとづいた改善を行うことが重要です。 客単価を上げる 客単価を上げることも、売上アップの重要な要素のひとつです。 たとえば、顧客一人ひとりの購買履歴をもとに、過去に購入した商品に応じておすすめ商品を提案する方法などが効果的です。 お得なセット商品や、よく購入する商品に合った関連商品を提案することで、新しい商品に興味を持ってもらえるきっかけを提供できます。 このように、既存顧客からの追加購入を促すことで、売上を効率良く伸ばせるでしょう。 リピート率を向上させる ECサイトの売上を安定させるには、リピート率を向上させることも必須です。 リピート率が高まることで、新規顧客を獲得するための広告費や人件費などのコストを大幅に削減することができます。 顧客の属性や興味関心にもとづいてアプローチすることで、リピート率を向上させられるでしょう。 たとえば、メルマガを配信して顧客が過去に閲覧した商品をレコメンドしたり、会員限定クーポンを配布したりする方法が一般的です。 他にも、顧客にとって有益なコンテンツを発信するのもよいでしょう。役に立つ情報を提供すれば、顧客満足度向上につながり、リピート率が上がって安定した売上を確保することができます。 ECサイトを改善するステップ4つ はじめに、ECサイトを改善する流れを4つのステップで解説します。 1. ECサイトの課題を明確にする まずは、自社ECサイトにおける課題・問題を特定しましょう。 課題を特定するには、ユーザーからのフィードバックを収集し、不満や問題点を洗い出したり、購入率や離脱率などの指標を確認したりするのが有効です。 ECサイトでは、改善の効果はCVRの増減や回遊率・離脱率などの変化で分析することができます。 2. 課題改善の目標を定量化する 洗い出した課題を解決するために、どのような改善が必要か目標を定量化しましょう。 たとえば、「申込数を10件増やす」「カートからの離脱率を20%減少させる」など、具体的な数値目標を設定することが大切です。 定量化した目標によって、改善の成果を客観的に分析することができます。 3. 改善策を検討する 洗い出した課題を細分化して、課題に対して効果的な改善策を見つけましょう。 たとえば、以下のような改善策が挙げられます。 ・UXの向上:サイトの使いやすさやレスポンスの速さ、デザインの改善など・コンテンツの改善:商品情報の充実、写真や動画の追加、説明文の改善など・支払い方法や配送オプションの拡充:さまざまな支払い方法や配送オプションの提供・カスタマーサポートの改善:問い合わせへの迅速な対応やチャットサポートの導入など 抽出した課題をすべて改善するのは難しいため、取り組むべき課題に優先順位をつけるのがおすすめです。 特に「商品の見つけやすさ」「購入するハードルの低さ」「サイトの信頼性」はECサイトにおいて重要な項目なので、必ず確認しましょう。 4. 改善策を実行して効果測定する 具体的な改善策が確定したら、実行して結果を検証しましょう。 達成した目標に対して成功した要因を洗い出し、継続的な改善や他の部分への展開などを検討します。目標達成度が低かった場合は、失敗した要因や改善の余地を分析し、再び改善策を検討しましょう。 効果測定では、定量的な指標だけでなく、ユーザーからのフィードバックや顧客満足度調査などの定性的なフィードバックも重要になります。 ECサイトの課題発見で分析したいページはどれ? ECサイトの改善を行うには、改善項目を特定する必要があります。 […]
Tips2023-07-25
ECサイトの回遊性を上げる4つの方法|改善方法・事例から見るECサイトの伸ばし方
自社ECサイトにある商品を購入してもらうには、回遊性を高める必要があります。なぜなら、PV数やCV数、売り上げを伸ばすには、ECサイト内を閲覧してもらうことが重要だからです。 ECサイトの回遊性が高くなれば、結果的に購入に繋がる可能性が増えるでしょう。 しかし、回遊性が何の指標を示すのか、どのように改善すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、下記について解説します。 ・ECサイトにおける回遊性について・ECサイトの回遊性が低いページの特徴について・ECサイトの回遊性を高める方法について・ECサイトの回遊性を高めた事例について ECサイトのCV数やPV数に伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 ECサイトにおける回遊性とは? ECサイトにおける回遊性とは、ユーザーがサイト内のページをどのくらい閲覧したかを表す指標です。回遊性が高いECサイトは、ユーザーが訪問し多くの商品ページや商品に関する情報を閲覧することで、購買の機会が増え、結果的に売り上げの向上が期待できます。 回遊性が高いECサイトはニーズの細部にまで応えている 回遊性が高いECサイトの特徴として「ユーザーのニーズを細部まで満たしている」ことが条件に挙げられます。 ECサイトに訪れるユーザーは一般的なWebメディアと違い、自分が持つ課題や希望を商品購入によって叶えようとする「購入顕在層」のユーザーが多い傾向があります。自分の悩みを確実に解決してくれる商品が、自社のECサイトに存在することが伝わらなければ、購入には至らず離脱されてしまうでしょう。 つまり、ECサイト内に存在する商品価値を、ユーザーの閲覧体験を通じて訴求することで回遊性を高められます。 回遊性の高いECサイトを作るためにも、下記でECサイトの回遊性が低くなる原因や回遊性を高くする方法を確認していきましょう。 ECサイトの回遊性が低いページの特徴とその原因 ECサイトの回遊性が低いページの特徴は下記の2つです。 自社のECサイトに該当する可能性がある場合は、ぜひ参考にしてください。 1.ファーストビューでユーザーが求める情報を与えていない ユーザーが1ページ目(ファーストビュー)を閲覧し、求める情報や商品に関する情報が足りない場合、他のECサイトに移動する可能性が高くなります。 ファーストビューでWebサイトを離れてしまう割合(直帰率)はサイト回遊後と比較して高く、ランディングページで70%以上、コーポレートサイトで40%〜60%が平均とされています。 ユーザーがサイトに入ってから「3秒」で自分の興味やニーズとマッチしていないと判断すれば離脱(直帰)してしまうというデータもあるため、ユーザーが求める情報を網羅・整理して伝えるようにしましょう。 ただし、情報の提供方法がユーザーにわかりやすくなければ離脱に繋がってしまいます。回遊性を高め購買に繋げるには、サイト内のコンテンツのクオリティを上げ、ユーザーに「わかりずらい」「中身が薄い」など、ネガティブな印象を与えないように工夫しましょう。 2. 購入に促す導線が目立っていない ユーザーが求める情報を入手し、購入しようと行動しても、買うための導線が目立っていなければ購入は至らず離脱に繋がってしまいます。 商品情報が充実したECサイトでも、購入するためのボタンやリンクが目立っていない場合、ユーザーの最終的なゴールである購入につながらず、ユーザーにとって満足できないサイトとなり、回遊率が高くなったとしても売り上げに繋がりにくくなるでしょう。 回遊性を高める目的はそれぞれですが、最終的な売り上げを向上させることがゴールの担当者の方が多いのではないでしょうか。回遊率は高くても「目的を達成するための回遊性」を上げなければ意味がありません。 ページパーセッション数や直帰率が平均よりも下回っているのに、購入まで至らないECサイトは、購入に促す導線を改善することで、回遊性が高く売り上げを作るサイトに成長させられるでしょう。 ECサイトの回遊性を高める方法・対策3選 ECサイトの回遊性を高める方法と対策は下記のとおりです。 順に詳しく解説します。 1. 回遊性を妨げる要因を極力無くす 回遊性を妨げる要因は「情報が整理されていない」「サイト内が統一されていない」など、サイトごとに様々な課題があげられますが、回遊性にお悩みの担当者の方は、下記の2つの施策を実施しているかチェックしてみてください。 ・グローバルナビゲーションを設置する・カテゴリー分け・内部リンクの設置を行う グローバルナビゲーションを設置する グローバルナビゲーションとは、全ページに共通して設置される案内メニューのことです。グローバルナビゲーションを設置することで、どのページに移動すれば知りたい情報を得られるのか判断できるため、ユーザーが回遊しやすくなるでしょう。 ▼ユニクロのグローバルナビゲーション ユニクロでは、衣服を着る性別に分けてグローバルナビゲーションを設置しています。性別をクリックすることで、商品のカテゴリーを詳細に表示しています。 ▼Amazonのグローバルナビゲーション Amazonでは、自社のキャンペーンを押し出しながら、商品ランキングやAmazonの多岐に渡るサービスをレコメンドしています。 それだけでなく、ハンバーガーアイコン(三本線のアイコン)にカーソルを当てることで、人気・新着の商品から各種サービス一覧と商品カテゴリーを閲覧できます。 上記がグローバルナビゲーションのイメージです。 どちらもTOPページ上で、商品検索をするユーザーニーズを包括的に叶えることができるグローバルナビゲーションと言えるでしょう。 サービスや商品の他にも自社で訴求したい情報や会社情報などを記載しておくことで、信頼性の獲得にも繋がります。 カテゴリー分け・内部リンクの設置を行う 情報をカテゴリー別に分けることで、ユーザーがコンテンツを熟読せずとも自分の欲しい情報を見つけやすくなり、ユーザーの回遊性を高められます。 例えば「夏のTシャツ特集」などのコンテンツにおいて、おすすめTシャツを20選紹介するより「Vネックシャツ10選」「UネックTシャツ10選」などと分けることで、ユーザーがより自分の欲しい商品を選択しやすくなるでしょう。 情報量が多すぎるコンテンツの場合、ユーザーが途中で読み疲れてしまうと、購入に至らず離脱してしまう可能性が高くなります。 カテゴリー分けされた、ユーザーのニーズに合わせた商品や解決策をページ別に分けて訴求することで、購入・購買活動を促しやすくなるでしょう。 また、ページ別に分けたコンテンツを内部リンクとして設置することで、1ページあたりの情報理解度を深めCV(購入・成約)しやすくさせられます。 ▼Amazonにおけるカテゴリー分けの例 ▼ユニクロにおけるカテゴリー分けの例 ユニクロ・ジーユーのサイトでは、カテゴリーメニューを使い性別や商品カテゴリから商品の特徴を絞ることができ、自分の理想の条件に沿った商品が1ページで多く閲覧できるため、より購入の可能性のある商品と多く接触できます。 また、ユーザーは少ない工数で希望の商品購入ページにたどり着きやすい設計となっていることで、購入の意思をサイト構造によって後押しできる仕組みと言えるでしょう。 2. ファーストビューの情報量を充実させる […]
Tips2023-07-18
Webサイトの回遊率を上げる方法とは?計算方法や分析方法まで解説
「Webサイトの回遊率を上げる方法は?」「回遊率ってどうやって求める?」 上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか? Webマーケティングを行う上で重要視されているWebサイトの回遊率は、ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作成すれば、改善が可能です。 本記事では、Webサイトの回遊率の求め方をご紹介し、数値を上げるためのポイントや分析方法まで解説します。 Webマーケティングについて理解を深めたい方は、ぜひ最後までご一読ください。 回遊率とは? 回遊率とは、Webマーケティングにおいて重要な指標の1つです。 Webサイトを訪れたユーザーがページを閲覧した後、他のサイトに遷移せずに同じサイトをどれだけ閲覧したかを表す割合を示します。 高い回遊率は、ユーザーがサイト内で興味を持ち、複数のコンテンツを閲覧していることを示し、Webサイトの魅力やユーザーエンゲージメントの高さを示す評価基準です。 本項では、回遊率をもっと詳しく説明するため、主に以下3つの視点でご紹介します。 次から詳しく解説します。 1. 回遊率の計算方法 先ほどもお伝えしたとおり、回遊率はWebサイトの訪問数に対してどれだけページを閲覧したかを表す割合であり、別名「ページビューパーセッション(1訪問あたりのPV数)」とも言われます。 PV数は、ユーザーがサイトを閲覧した回数のことです。回遊率の求め方は、以下の通りです。 回遊率=PV数÷訪問数(セッション数) 訪問数とは、ユーザーがサイトに訪れた数です。つまり、訪れたユーザーひとりあたりで閲覧したページ数が回遊率の指標となります。たとえば、1訪問で5ページ閲覧されている場合の回遊率「5.0」となります。 Googleアナリティクス上では、ユーザーごとに訪問数別のPV数がことなるため「1.37」や「1.82」などの小数点刻みで表示されることが一般的です。(訪問数がページビュー数を上回ることはないため%で表示されることは稀です) 回遊率が高ければ高いほど、ユーザーが1回の訪問で多くのページにアクセスしていることがわかります。それだけWebサイトに魅力があるという証拠になるため、回遊率が高ければユーザーにとってニーズを満たしたコンテンツとなり、商品やサービスの購入も期待できるでしょう。 ただし、回遊率は業界やユーザーターゲットによって大きく異なります。数字だけを追うのではなく、今の自社サイトの回遊率を調査した上で、離脱しているページを改善し、ユーザーにとって魅力的なサイトを作ることが大切です。 2. 回遊率と直帰率の違い 訪問数に対してどのくらいPVがあったかを表す回遊率とは異なり、Webサイトを訪問したユーザーが初めにアクセスしたページのみで離脱した割合が直帰率です。 直帰率は、以下の計算式で求められます。 直帰率=直帰数÷セッション数 セッション数とは、Webサイトやアプリケーションを訪れたユーザーのセッション(滞在時間)の数を表します。 直帰率が高いと、訪れたユーザーがサイト内で他のページに遷移しないため、すぐに離脱してしまうことがわかります。コンテンツの質があまり良くない状態であるため、直帰率が高ければユーザーが満足するようなコンテンツに改善することが重要です。 3. 回遊率と離脱率の違い 離脱率は、Webサイトを訪問したユーザーが閲覧しているページから離脱した割合です。 ここでいう離脱率とは、外部サイトへ遷移したことやページ閲覧が終了したことなどが挙げられます。 離脱率の求め方は、以下の通りです。 離脱率=離脱数÷PV数 離脱率を分析すれば、サイト内で複数のページを閲覧したユーザーの最終的な行動が明らかになります。ただし、Webサイトの目的によって離脱率の数値は異なるため、一概に目安の数値は断定できません。 サイト回遊率の平均値・目安とは? ECサイトの回遊率は、サイトの特性や扱う商品によって大きく異なります。 商品や業界によってユーザーのニーズや購買プロセスが異なるため、回遊率も変動します。そのため、一般的な平均値や目安というものは存在しません。 回遊率を評価するために重要なのは、自社サイトの状態を分析することです。自社サイトのユーザー行動を詳しく分析し、どのページで離脱が多く、どのページで滞在時間が長いかなどを把握することが大切です。 改善点を見つけたら、必要な施策を実行し改善を繰り返します。自社サイトの特性に合わせた戦略を実施すれば、回遊率の向上を図れるでしょう。 サイト回遊率を下げる要因4つ サイト回遊率を下げる要因は、以下のようなものが挙げられます。 ここからは、それぞれの要因について解説します。 1. ユーザビリティが低い ユーザビリティとは、「使いやすさ」を意味し、Webサイトにおけるターゲットユーザーにとっての使い勝手を表す指標のひとつです。 ユーザビリティが低い場合、ユーザーがWebサイトを訪れた際に不便さやストレスを感じ、サイトをすぐに離脱してしまう可能性が高まります。 このように、ユーザビリティが低くなる原因はさまざまです。ユーザーの離脱率が高いページを分析したり、ユーザー視点でサイトを利用したりすることで、UI/UX改善のヒントが見つかるでしょう。 2. 他ページへの導線が少ない ユーザーがページを訪れた際に、他のページへの導線が少ないと、次のアクションがないまま離脱されてしまう恐れがあります。 Webサイトの導線設計が最適化されていないと、ユーザーが興味を持つ他の商品や情報に触れる機会が少なくなります。 適切な内部リンクや関連コンテンツへの導線を提供すれば、回遊率の改善につながるでしょう。既に導線を作っていても回遊率が低い場合は、設置したリンクが認識されていなかったり、見たいと思ってもらえていない可能性も考えられます。 3. コンテンツの品質が低い WebサイトやECサイトでは、魅力的なコンテンツを提供することが大切です。 […]