Tips2026-07-08
Search Console新機能「生成AIパフォーマンスレポート」徹底解説。GEO/LLMO時代に把握すべき指標と限界
Google Search Consoleに、生成AI向けの専用パフォーマンスレポートが追加されました。 2026年6月時点では一部サイト向けのBeta版ですが、AI OverviewsやAI Modeで自社ページがどれだけ表示されたか、どのページが表示されたかを確認する手がかりになります。 ただし、クリック数や検索クエリはまだ確認できないため、GEO(生成AI最適化)では公式データと外部分析を組み合わせる必要があります。 この記事では、レポートで見られる5つのデータ、専門家が「見せかけの指標(Vanity Metric)」と指摘する理由、そしてこの限られたデータをGEO(生成AI最適化)にどう活かすかを解説します。 ※本記事は、awoo Intelligence Inc.が公開した下記ブログ記事を日本語に翻訳・編集したものです。 原文:https://www.awoo.ai/zh-hant/blog/google-search-console-ai-performance/ 💡 この記事のポイント Googleの「生成AIパフォーマンスレポート」とは、自社サイトのコンテンツがGoogleのAI検索体験の中でどう表示されているかを確認できる、Search Console内の新しいレポートです。Googleは2026年6月にこの機能を正式に発表しました。 これまでは、AIがもたらすデータが従来の検索結果のデータと混在していたため、SEO担当者はAIが流入に与える本当の影響を評価できませんでした。今回の更新では「検索結果(Search Results)」と「Discover(探索)」それぞれに独立したレポートビューが追加され、サイト運営者は自社コンテンツが生成AI機能の中でどれだけ表示されているかを個別に把握できます。 生成AIパフォーマンスレポートで見られる5つのデータとは? 生成AIパフォーマンスレポートは、既存の「パフォーマンス > 検索結果/Discover」パネルに「生成AI(Generative AI)」という独立したパフォーマンス分類を追加する形で提供されます。これにより、従来の検索パフォーマンスと、生成AI機能における表示状況を分けて確認できます。 (画像出典:Google公式サイト) レポートが提供するデータは次の5つです。 このレポートは現在ベータ版です。2026年6月から、Googleはまず「一部のサイト」にのみ権限を開放しており、初期テストのフィードバックを集めたうえで、順次展開する予定です。 なぜ専門家は「インプレッションしかない」ことを問題視するのか? 海外SEO専門家がこのレポートで最も問題視しているのは、ベータ版が「クリック数(Clicks)」「クリック率(CTR)」「AIを発動させたキーワード(Queries)」を含まない点です。この更新が公開されると、海外のテックメディアやSEO専門家(著名SEOコンサルタントのEli Schwartz氏、業界メディアAffiverseなど)が実機検証を行い、議論を呼ぶ論点を提示しました。 海外のアナリストは、AI検索の本質は「ゼロクリック検索(Zero-click searches)」を伴うことが多いと指摘します。ユーザーはAIの回答を読み終えるとそのまま離脱してしまうためです。Googleが現状ではインプレッション(Impressions)しか提供していないことは、いわば「見せかけの指標(Vanity Metric)」を渡しているにすぎません。サイト運営者は自社が引用された事実は分かっても、それが実際の流入に転換したかどうかは依然として推計できないのです。 Search ConsoleだけでGEO分析は完結するのか? Search Consoleだけでは、GEO分析は完結しません。Search Consoleで確認できるのは自社サイトの生成AI機能における表示状況です。競合がAI回答でどのように扱われているか、業界全体でどのテーマが引用されているかまでは把握できません。 Google公式データと第三者ツールの併用が重要です。Search Consoleは、自社の一次データを確認するために有効です。一方で、競合比較、AI回答内の順位、ブランドの語られ方、引用元の傾向を把握するには、外部ツールや独自調査が必要なのです。 GEOの実務では、次のように役割を分けると判断しやすくなります。 まとめ:この新機能をGEOにどう活かすのか? 生成AIパフォーマンスレポートは、SEOからGEO(生成AI最適化:AIによる検索・要約・引用で見つけられ、引用されやすい状態を作ること)へ進む重要なマイルストーンです。現時点のレポートには制限があり、ベータ権限も一部にしか開放されていませんが、GEOを設計するうえでの鍵となる指標です。 まずSearch Consoleの管理画面を確認することをおすすめします。2026年7月時点で権限が付与されていれば、生成AI機能で表示回数が多いページを把握できます。そのうえで、AIインプレッションの高いページに対して構造の最適化を施します。具体的には、より明確な見出しの追加、構造化された箇条書き、そして質問に直接答えるFAQ形式の導入です。ゼロクリック検索の時代に、AIの中核的な引用ポジションを先んじて押さえる打ち手となります。 よくある質問(FAQ) Q1. Googleの「生成AIパフォーマンスレポート」にはどんなデータが含まれますか? A. 生成AIパフォーマンスレポートは現在、主に「露出状況(Visibility)」に関するデータを提供します。具体的にはインプレッション(Impressions)を、ページ(Pages)・国/地域(Countries)・デバイス(Devices)・日付(Dates)という5つの切り口で絞り込み分析できます。 Q2. このレポートでAI経由のクリック数やキーワードは見られますか? A. 2026年7月時点では見られません。2026年6月に登場したベータ版レポートは「露出状況」に特化しており、クリック数、クリック率(CTR)、AIを発動させたキーワードは含まれていません。海外のSEO専門家がベータ版で最も残念な弱点と見なしている点であり、今後開放されるかどうかは公式の更新を待つ必要があります。 Q3. […]
Tips2026-01-13
2026年のSEO/GEO最新動向。生成AI時代を生き抜くために、ブランドサイトは何を最適化すべきか
生成AIの成熟により、SEOはここ数年で最も爆発的な成長期を迎えました。これまで多くのSEO担当者は、ブランドサイトの順位をいかに押し上げるかに注力し、さまざまな施策を駆使して検索上位を狙ってきました。Googleもアルゴリズム更新を通じて「コンテンツを充実させれば、露出と順位が伸び、質の高い顧客獲得やコンバージョンにつながる」というメッセージを繰り返し発信してきたため、SEOの現場はGoogleのアルゴリズムを追い、分析し、意図を読み解くことに多くの時間を費やしてきました。 しかし、マーケティングの前提を覆す“ビッグバン”が起きます。生成AIの登場です。検索の入口は、検索エンジンからAIエージェントへと置き換わり始めました。Googleは「AI Overviews」と「AI Mode」という二つの機能を投入し、AIを検索体験の中心に据えています。 いま検索結果ページで視線を奪うのは、リンクが並ぶ一覧ではなく、最初から完成度の高い“答え”としての文章です。しかもその内容は、ユーザーの疑問の大半(体感では9割以上)をその場で解決してしまうことも珍しくありません。そうなると、ユーザーはわざわざブランドサイトをクリックするのでしょうか。 では、2026年に向けてSEOに本気で取り組む企業・担当者は、何をどう変えるべきか。ここから先は、awooが起こり得るトレンド変化と具体的な打ち手を整理して解説します。 2026年のSEOトレンド。成熟した生成AIが引き起こす、検索マーケティングのパラダイムシフト 検索行動を取り巻く環境は、すでに大きく変わり始めています。これまでは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization:SEO)によっていかに上位表示を獲得するかが主戦場でした。しかし現在、多くの専門家は、発想そのものを生成エンジン最適化(Generative Engine Optimization:GEO)へ転換すべき段階に入ったと指摘しています。 GEOという用語には、LLMO(大規模言語モデル最適化)やAEO(回答エンジン最適化)など、さまざまな呼び方がありますが、本質は共通しています。いずれも生成AIを前提とした検索最適化です。本章では、これらを総称して「GEO」と呼びます。 現在、ユーザーが日常的に利用している生成AIはGoogleだけではありません。ChatGPT、Perplexity、Claude、Grokなど、多様なAIツールが急速に普及しています。これらは強力なデータベースとアルゴリズム、さらにはWeb接続機能を備え、文章・画像・プレゼン資料・動画など、あらゆるコンテンツを生成できます。そしてその裏側では、膨大なWebサイトの情報をクロール・引用しています。つまり、ブランドサイトは、検索結果ページを経由せずとも、AIを通じて潜在顧客の目に触れる可能性が生まれているのです。 一方、検索エンジンの主導権を握るGoogleも、この流れを見逃してはいません。生成AIを自社サービスに深く統合し、「AI Overviews」や「AI Mode」を次々に投入しています。 AI Overviewsは、Web上の学習データからパターンや構造を抽出し、新たな要約コンテンツを生成する仕組みです。情報源の多くはクローラーによって収集されたWebデータであり、現時点では誤りを含む可能性もありますが、今後の改善によって参照価値は高まっていくと考えられます。 もう一つのAI Modeは、ChatGPTに近い対話型の検索体験を提供します。ユーザーが自由に質問すると、AIが「クエリ拡張」と呼ばれる技術を用いて問いを複数のサブテーマに分解し、異なる情報源を同時に検索・統合したうえで、理解しやすい形で回答と関連リンクを提示します。 これら二つの仕組みに共通するのは、Googleが長年蓄積してきた膨大なWebデータを基盤としている点です。その結果、Googleは生成AIを巡る検索競争において、依然として大きくリードしています。 しかし同時に、この変化はブランドサイトにとって無視できない影響をもたらします。ユーザーは、必ずしもサイトを訪問しなくても、AIの回答だけで十分な情報を得られるようになりつつあります。検索トラフィックの構造そのものが変わり始めている今、SEOは新たな前提で再定義される段階に入ったと言えるでしょう。 SEO/GEOトレンド① AI Overviews/AI Modeが、クリック数とトラフィックを直撃 これまで私たちは、Google Search Console や Google Analytics における表示回数・クリック数・流入数を、SEOの主要KPIとして評価してきました。しかし近年、多くのサイトでこれらの指標が明確に減少しているという現象が起きています。 サイトの運用自体に問題はなく、SEO施策もむしろ高度化している。それにもかかわらず、期待していたほどの露出やクリック、トラフィックが得られない。こうした違和感を抱く担当者は少なくありません。 その大きな要因が、AI Overviewsの存在です。AI Overviewsは、検索結果ページの最上部、いわゆるファーストインプレッション領域を占有します。ここでユーザーの疑問が解決してしまえば、サイトへのクリックは発生しません。クリックがなければ、当然ながらコンバージョンも可視化されず、サイトの成果そのものが測定しにくくなるという新たな課題が生まれています。 従来の「表示され、クリックされ、流入する」という評価モデルは、AI検索の普及によって根本から揺さぶられ始めているのです。 ▎関連記事:Google AI Modeを発表。日本上陸も間近か?検索の進化がもたらす転換点に、マーケターとSEO担当者はどう対応すべきか? SEO/GEOトレンド② 大規模言語モデルの普及で、ブランド露出は「至るところ」に広がる 生成AIツールの普及は、Google検索への依存を着実に分散させています。とりわけChatGPTやGoogleのGeminiが新しいモデルを発表するたびに、ユーザーの関心と利用が一気に集まり、検索行動の入口は一層多様化しています。 これらの最新モデルは、従来よりも高速かつ高精度で、文脈理解に優れた回答を提供できるだけでなく、動画・画像・プレゼン資料・コード生成といった業務タスクも、より効率的に解決できるようになっています。 ここで重要なのは、こうした大規模言語モデル(LLM)が、Webサイトの内容をより高度に理解し、「ユーザーに提示すべきかどうか」を自律的に判断する存在になっているという点です。サイトの情報設計や表現が、LLMの理解ロジックに適合していれば、その内容は生成AIの回答の一部として引用され、参照元として露出する可能性があります。 言い換えれば、Google検索で上位表示されるかどうかに関わらず、AI経由でブランドが露出する時代に入ったということです。その一方で、ブランドサイトには新たな課題も突きつけられています。単一の検索エンジンだけでなく、複数の大規模言語モデルを前提にした情報設計・コンテンツ戦略が求められるようになったのです。今後は、より分かりやすく、構造化され、文脈が明確なコンテンツを継続的に提供できるかどうかが、AI時代のブランド露出を左右する重要な分岐点となるでしょう。 SEO/GEOトレンド③ サイトのE-E-A-Tがより可視化され、コンテンツの「権威性」が問われる 生成AIの進化により、ブランドが多様なコンテンツを生み出すこと自体は、もはや難しいことではなくなりました。数秒あれば、記事や説明文を量産できる時代です。その一方で、ユーザーはAIによって生成された大量のコンテンツに日常的に触れるようになっています。 Googleは公式に「AI生成コンテンツそのものを一律に評価を下げることはない」と表明しています。しかし仮に、AI生成コンテンツを中心としたサイトが10件以上並んだ場合、Googleは何を基準にそれらを順位付けするのでしょうか。 そこで決定的な要素となるのが、E-E-A-T(Expertise:専門性、Experience:経験、Authoritativeness:権威性、Trustworthiness:信頼性)です。 E-E-A-Tはもともと、YMYL(Your Money […]
イベントレポート2025-09-22
品質とランキングの真実 。 ユーザー意図から紐解くAI時代の新SEO戦略【Search Central Live Deep Dive Day3 レポート】
Search Central Live Deep Dive 2025 現地レポート! awooチームはタイ・バンコクで開催された、Google主催のアジア太平洋地域初となる「Search Central Live Deep Dive」に参加。 3日間にわたる技術カンファレンスには、世界各地の検索エキスパートや開発者が集結し、Google検索の裏側、AIとの融合、コンテンツ戦略、テクニカルSEOなど多岐にわたるテーマが議論されました。 Day1ではAI時代のマクロな戦略が、Day2ではインデックスと技術的な詳細を徹底的に解剖。そして迎えた、最も重要な最終日。これまでの全ての伏線が回収され、SEOの究極の問いに直結するテーマです。 まさにSEO担当者にとって「本丸」といえる議題が集約された一日でした。 💡 Day1のハイライトはこちら:SEOの時代は終わった?Google公式イベントで語られた、AI検索時代の新たなSEO戦略【Search Central Live Deep Dive Day1 レポート】💡Day2のハイライトはこちら:インデックスが勝敗を分ける! テクニカルSEO×JavaScript×多言語サイト戦略 完全ガイド【Search Central Live Deep Dive Day2 レポート】 まずはぜひDay1の記事をご覧ください。そこでは、AI検索時代における新しいSEOの考え方と実践的な戦略を整理しています。本シリーズでは、各日ごとのテーマに沿って、awooチームが現地で得た一次的な観察と重要ポイントをまとめています。本記事では3日目の「品質とランキングの真実 。 ユーザー意図から紐解くAI時代の新SEO戦略」をテーマにお届けします。 Search Central Liveとは? Search Central Liveは、GoogleのSearch Centralチームが主催する公式イベントで、ウェブサイト運営者、開発者、SEO専門家向けに開催されています。 今回開催された「Search Central Live Deep Dive」は、そのアドバンス版とも言える3日間の集中カンファレンスです。内容もより高度で、検索の根本的な仕組みや最新技術に踏み込んだ議論が展開されました。 このイベントの最大の魅力は、従来の短時間型から、3日間にわたる本格的な学習プログラムへと大きくスケールアップしている点です。以下に、主な注目ポイントをご紹介します。 このイベントは、世界のSEO最前線と知見を同期させる、またとない貴重な機会です。私たちがイベントで得た現地の情報とセッションの要点を整理してお届けします。 Day3のサマリ:品質とユーザー体験が決める、AI時代のSEO新戦略 【時系列レポート】Day3全セッションのハイライト オープニングセッション:検索表示とランキングの世界へようこそ!(10:15) 3日目のオープニングは、会場全体に期待感が満ちあふれていました。雰囲気は前日までとはまるで別物。もし前の2日間が「基礎工事と骨組み作り」だったとすれば、この日はまさに建物の外観と内装を決める仕上げの段階です。司会者は軽快な口調で「検索結果とランキング徹底解剖の日へようこそ!」と参加者を迎え、この日のセッションが検索結果ページ(SERP)の背後にある謎に迫る核心的な内容であることを予告しました。 ユーザーのクエリを理解する(10:25) このセッションは検索エンジンの出発点ともいえる「ユーザーのクエリ理解」から始まりました。Googleが、雑然とした文字列をどのように解釈し、精緻な「意図」に変換しているのか、そのプロセスが詳細に解説されました。 Googleはキーワードをどう理解し、処理しているのか […]
イベントレポート2025-08-22
インデックスが勝敗を分ける! テクニカルSEO×JavaScript×多言語サイト戦略 完全ガイド【Search Central Live Deep Dive Day2 レポート】
Search Central Live Deep Dive 2025 現地レポート! awooチームはタイ・バンコクで開催された、Google主催のアジア太平洋地域初となる「Search Central Live Deep Dive」に参加。 3日間にわたる技術カンファレンスには、世界各地の検索エキスパートや開発者が集結し、Google検索の裏側、AIとの融合、コンテンツ戦略、テクニカルSEOなど多岐にわたるテーマが議論されました。 このレポートでは、awooチームが現地で得た知見を日ごとにまとめてご紹介。Day1の記事では、AI検索時代における新しいSEOの考え方と実践的な戦略をまとめています。 💡 Day1のハイライトを見逃した方はこちら:SEOの時代は終わった?Google公式イベントで語られた、AI検索時代の新たなSEO戦略【Search Central Live Deep Dive Day1 レポート】 Day2のテーマは「テクニカルSEOを深掘り!:インデックスの仕組みを解き明かし、JavaScriptの落とし穴を解消、多言語&コンテンツ最適化の必須テクニック」です。 Search Central Liveとは? Search Central Liveは、GoogleのSearch Centralチームが主催する公式イベントで、ウェブサイト運営者、開発者、SEO専門家向けに開催されています。 今回開催された「Search Central Live Deep Dive」は、そのアドバンス版とも言える3日間の集中カンファレンスです。内容もより高度で、検索の根本的な仕組みや最新技術に踏み込んだ議論が展開されました。 このイベントの最大の魅力は、従来の短時間型から、3日間にわたる本格的な学習プログラムへと大きくスケールアップしている点です。以下に、主な注目ポイントをご紹介します。 このイベントは、世界のSEO最前線と知見を同期させる、またとない貴重な機会です。私たちがイベントで得た現地の情報とセッションの要点を整理してお届けします。 Day2のサマリ:インデックス重視のSEO戦略とGoogle Trends APIの衝撃 【時系列レポート】Day2全セッションのハイライト オープニングセッション:ようこそ「インデックス・デー」へ!(10:15) Day2の冒頭は、Google検索チームによるQ&Aセッションからスタート。短いながらも、テクニカルSEO担当者が日々直面する疑問の核心を突く質問ばかり。理論だけでなく、実践的な技術を学ぶ交流の幕開けです! Q:Google以外のチャットボットもrobots.txtに従いますか?A:ケースバイケースです。Googleとしては他社の動きを保証できませんし、robots.txtはあくまで「任意遵守」のプロトコルです。 Q:画像のファイルサイズはクロールバジェットに影響しますか?A:しません。Googleのクロールバジェットは「ページ単位」で計算され、リソースのサイズには依存しません。ただし、画像や動画が極端に大きいと取得に時間がかかり、ダウンロード完了までクロール全体が遅延、あるいは一時停止する可能性があります。 Q:Googleはクロール効率の観点からレスポンシブデザインのサイトを優遇しますか?A:特定の技術を優遇したり、特別扱いしたりすることはありません。しかし、アダプティブ配信やダイナミックレンダリングを採用すると、JavaScriptの処理や画像の遅延、再レンダリング負荷が増える傾向があります。 Q:自社サイトのクロールバジェットが有効に使われているか、どう判断すべきですか?A:Search Consoleの「クロールの統計情報レポート」で2つの指標を確認してください。 後者の数値が高い場合、サイト内のコンテンツが多すぎてクロールが追いつかない、コンテンツ品質が低く、クロールする価値がないと判断されている、あるいはサーバー/ネットワークエラーがクロールを妨げている可能性があります。 Google検索チームによれば、インデックス化までのプロセスが想像以上に複雑であるとのこと。単にボットがクロールして終わりではなく、次のステップを経ています。 GoogleはHTMLをどう「読む」のか?Webページを分解するプロセス(10:25) このセッションでは、GooglebotがどのようにWebサイトを理解するのか、その基礎が解説されました。 単にキーワードを詰め込んだり、内部リンクを増やせば終わり、というわけではありません。GoogleはDOM構造の段階から、ページの論理構造を分析しています。 スピーカーが特に強調していたのはメインコンテンツの重要性です。 Googleはページの“主役”となるコンテンツを特定しようとします。正しくマークアップされていなかったり、内容が薄かったり、ナビゲーションやサイドバーの情報と混在していたりすると、Googleの判断を誤らせる可能性があります。 […]
イベントレポート2025-08-12
SEOの時代は終わった?Google公式イベントで語られた、AI検索時代の新たなSEO戦略【Search Central Live Deep Dive Day1 レポート】
Search Central Live Deep Dive 2025 現地レポート! awooチームはタイ・バンコクで開催された、Google主催のアジア太平洋地域初となる「Search Central Live Deep Dive」に参加。 3日間にわたる技術カンファレンスには、世界各地の検索エキスパートや開発者が集結し、Google検索の裏側、AIとの融合、コンテンツ戦略、テクニカルSEOなど多岐にわたるテーマが議論されました。 このレポートでは、awooチームが現地で得た知見を日ごとにまとめてご紹介。初日となる本記事では、「AI検索時代における検索エンジンの原理とコンテンツ戦略の転換」に焦点を当てます。 Search Central Liveとは? Search Central Liveは、GoogleのSearch Centralチームが主催する公式イベントで、ウェブサイト運営者、開発者、SEO専門家向けに開催されています。 今回開催された「Search Central Live Deep Dive」は、そのアドバンス版とも言える3日間の集中カンファレンスです。内容もより高度で、検索の根本的な仕組みや最新技術に踏み込んだ議論が展開されました。 このイベントの最大の魅力は、従来の短時間型から、3日間にわたる本格的な学習プログラムへと大きくスケールアップしている点です。以下に、主な注目ポイントをご紹介します。 このイベントは、世界のSEO最前線と知見を同期させる、またとない貴重な機会です。私たちがイベントで得た現地の情報とセッションの要点を整理してお届けします。 Day1のサマリ:AI検索とSEOの未来像 【時系列レポート】Day1全セッションのハイライト オープニングセッション:AIは検索をどう変えたのか?(11:00–11:35) 初日の幕開けは、参加者全員が盛り上がるインタラクティブなゲームから。司会者が参加者にSEOの経験年数を尋ねると、なんと20年以上のキャリアを持つプロフェッショナルが3〜5名も名乗り出る展開に。会場がどよめきました。 そして、Googleチームは冒頭から核心に触れました。 「検索とは、永遠に“解決できない課題”です。だからこそ、私たちは進化し続けなければなりません。」 Google検索は、ショッピング機能や「この検索結果について」などの機能を通じて進化してきましたが、現在はAIO(AI Overviews)の登場により、自然言語・画像・音声・対話型の入力を統合し、よりユーザーの日常的な行動に即した検索体験が実現されています。AIはもはや検索の“補助”ではなく、“中核”に位置づけられていると強調されました。 実際、Googleの公式データもそれを裏付けています。18〜24歳の若年層ユーザーはAIOへの満足度が非常に高く、複雑な質問も一度に解決できる点が評価されています。特に、ロングテールクエリの成長は、ショートクエリの約1.5倍という結果も出ています。 では、SEO担当者は「GEO」や「AEO(AI Engine Optimization)」に取り組むべきなのでしょうか? GoogleのGary Illyes氏の答えは明確でした。 「基本に忠実に、SEOをしっかり続けてください。」 彼は、GoogleのAI検索も、従来と同じ技術基盤で動いており、本質的な評価軸は変わっていないと強調。「AIが書いたか、人間が書いたか」は問題ではなく、コンテンツの品質がしっかりしていれば、それだけで十分評価対象になるというのがGoogleのスタンスです。 AI時代も検索エンジンの仕組みは同じ(11:45) 「AIの進化によって、SEOの役割は終わったのか?」会場では再び、そんな疑問が投げかけられました。 GoogleのGary Illyes氏は、笑いを交えつつこう語ります。「1997年から“SEOは死んだ”と言われ続けてますが、今もちゃんと生きていますよ。」 AIO、AI Mode、Geminiといった新技術が登場しても、検索の根幹をなすプロセスは変わらない、と彼は断言します。 「私たちはAIの生成したコンテンツと人間が書いたコンテンツの違いを見分けようと試みていますが、正直なところ、コンテンツの品質が高ければ、誰が書いたかは問題ではありません。」 GEOやAEOといった新しい手法に、必ずしも飛びつく必要はありません。SEOの基本をしっかり押さえ、質の高いコンテンツと正しい技術設計があれば、AI検索でもきちんと評価されます。 ⚡ライトニングトーク①:AI、コンテンツ、SEOの新たな協力体制(13:05) このライトニングトークでは、戦略からツール活用まで、各分野の専門家が具体的なアプローチを共有しました。 1. […]
Tips2025-07-31
Google AI Modeを発表。日本上陸も間近か?検索の進化がもたらす転換点に、マーケターとSEO担当者はどう対応すべきか?
2025年5月、Googleは「AI Mode」を発表し、検索体験を根本から変える革新でした。 Gemini 2.5をベースとしたこの大規模言語モデル技術は、マルチモーダルなインタラクション、クエリの拡張(query fan-out)、そして高度な意味理解を組み合わせたもので、「Google誕生以来、最も衝撃的なアップデート」とも称されています。 単なる検索のアップデートではなく、検索の役割を「答えを探す」から「AIが先に探し、整理して答えを提示する」へと進化させたのです。 現在はアメリカを中心に展開されていますが、このAI Modeが日本市場にも本格導入される日はそう遠くないと見られており、マーケターやSEO担当者は早急に対応準備を進める必要があります。 Google AI Modeとは?なぜ今回は“ただのアップデート”ではないのか Google AI Modeは、単なるチャットボットでも新しい検索画面でもありません。AI Overviewsとは一線を画す、検索そのものを再設計した“まったく新しい検索体験”です。主な特徴は以下の通りです。 こうした進化により、Google AI Modeでは複雑で多層的な質問にも対応。さらに、やり取りを通じて深掘りしていくことも可能になります。 動画引用:Google公式ブログのデモ動画より 検索革命の核心はどこに?AI OverviewsとAI Modeを徹底比較 機能 AI Overviews AI Mode 表示方法 検索結果に自動表示 ユーザーがタブを開いて利用 適した検索 要点をサッと把握したい質問に最適 深掘りしたいテーマや複数条件の比較・検討に強い 入力スタイル 主にテキスト入力 テキストはもちろん、音声・画像にも対応。より直感的に 搭載AIモデル カスタマイズされたGeminiモデルを採用 より高性能なGemini + 強化学習による応答の最適化 情報ソース 検索エンジンが信頼サイトを統合 商品情報・知識グラフ・リアルタイム情報など、多様なソースを融合 検索体験はよりスムーズに、回答はより明快に。ユーザーとの距離が縮まる一方で、従来のSEO施策やコンテンツ戦略、サイトへの流入構造そのものに、大きな地殻変動が起きようとしています。 参考資料:AI Overviews and AI Mode in Search – Google Search […]
Tips2025-07-22
AI時代の新常識「AI Visibility」とは? ゼロクリック検索時代の新指標を解説
生成AI検索やAIチャットツールが急速に普及するなか、ユーザーの情報探索は、もはや「キーワードを入力し、リンクをクリックし、複数のWebサイトを比較する」という従来の流れだけではなくなっています。 OpenAIは、ChatGPTの週間アクティブユーザー数が9億人を超えたと明らかにしています。またGoogleも、AI Overviewsが200以上の国・地域に拡大し、15億人以上のユーザーにリーチしていること、さらにAI Modeも200以上の国・地域で提供されていることを示しています。 これは、ブランド競争の焦点が「検索結果に表示されるかどうか」から、さらに一歩進んで、「AIに見つけられ、理解され、言及され、引用され、推薦されるかどうか」へと移りつつあることを意味します。 こうした環境において、「AI Visibility」はもはや目新しいキーワードではありません。ブランド、コンテンツ、SEOチームが連携して管理すべき新たな指標になりつつあります。 AI Visibilityが重視するのは、単にWebサイトに流入があるかどうかではありません。ユーザーがAIに直接質問したとき、AIが自社ブランドをどのように説明するのか。候補の一つとして取り上げるのか。自社のコンテンツや、自社について言及している外部情報を根拠として回答に活用するのか。 つまりAI Visibilityとは、AIインターフェース上におけるブランドの実際の存在感と影響力を測る指標なのです。 AI Visibilityとは?検索の未来を定義する新指標 AI Visibility(AIビジビリティ/AI可視性)とは、ブランド、製品、コンテンツ、サービスが、ChatGPT、Google AI Overviews/AI Mode、Gemini、Claude、Grok、PerplexityなどのAI検索・AI回答環境において、AIにどの程度理解され、言及され、引用され、推薦されているかを示す概念です。 これは単なる露出回数を意味するものではありません。AIの回答内でブランドがどのように見られているのか、どの情報源によって支えられているのか、そしてどのような位置づけや文脈で語られているのかまでを含みます。 従来のSEOが、検索順位、CTR、自然検索流入を重視していたのに対し、AI Visibilityが重視するのは、ユーザーがAIに直接質問したときに、自社が回答に含まれるかどうかです。さらに、どのようなブランドとして説明されるのか、信頼できる情報源とともに紹介されるのか、競合と比較したときにどの程度の存在感があるのかも重要になります。 AI VisibilityはSEOを置き換えるものではありません。これまでSEO、ブランド戦略、PR、コンテンツ戦略が担ってきた取り組みを、AIインターフェース上で改めて検証するための新しい視点なのです。 なぜ今、AI Visibilityが重要なのか? Googleの公式説明を見ると、AI OverviewsとAI Modeはいずれも、回答内に関連リンクを表示し、ユーザーがさらに情報を深掘りできるように設計されています。また、これらのAI機能によって、より多様なWebサイトが発見され、クリックされる可能性もあります。 つまり、AI検索はWebサイトへのリンクを完全になくすものではありません。変わるのは、リンクがユーザーに見つけられる順番です。 従来は、ユーザーが検索結果のリンク一覧を見て、どのサイトを開くかを選んでいました。しかしAI検索では、まずAIが整理した回答をユーザーが受け取り、そのうえで、必要に応じて情報源のリンクをクリックする流れになります。 そのため、ブランドがこのAI回答のレイヤーに入っていなければ、たとえWebサイト自体の品質が高くても、新しい情報接点の中では存在しないものとして扱われてしまう可能性があります。 さらに重要なのは、Googleが明確に示しているように、AI Overviewsはシステムが「有用である」と判断した場合にのみ表示されるという点です。つまり、すべての検索で必ず表示されるわけではありません。 一方、AI Modeは、比較、推論、追加の探索が必要な複雑なクエリに特に適しています。その裏側では、query fan-outと呼ばれる仕組みにより、ユーザーの質問を複数のサブトピックに分解し、同時に検索を行います。 これは、ブランドがもはや数個のキーワードだけで競争しているわけではないことを意味します。さまざまな質問文、利用シーン、比較文脈の中で、ブランドがどう扱われるかが問われるようになっているのです。 ただし、これはSEOが無効になったという意味ではありません。 Googleは、AI OverviewsやAI Modeに表示されるために、新しいAI専用ファイルや特別なマークアップ、新たなSchemaを追加で作成する必要はないと明言しています。既存のSEOベストプラクティスは、引き続き有効です。 具体的には、コンテンツが検索エンジンにクロールされやすいこと、重要な情報がテキストで記述されていること、内部リンクが明確であること、ページ体験が良好であること、そして構造化データとページ内容が一致していることなどが重要です。 言い換えれば、SEOは今後も基盤であり続けます。ただしブランドは、その上位レイヤーとして、AI Visibilityもあわせて管理していく必要があるのです。 AI Visibilityで見るべき指標 AI Visibilityを測定する際、従来のようにキーワード単位だけで捉えるのは不十分です。 AI検索ツールの実務において、本当に意味のある観測方法は、ブランドに関連する一連のプロンプトを設計することです。つまり、ユーザーが実際の利用シーンでAIに投げかけるであろう質問を想定し、それらをテーマ、用途、ターゲット、地域、競合ごとに体系的に観測していく必要があります。 AI環境では、重要なのは単語そのものではありません。ユーザーの意図、文脈、制約条件まで含めて、AIがどのように回答するかを見ることが重要です。 まず整理すべきなのが、Mention(言及)とCitation(サイト引用)の違いです。 この2つは一見似ていますが、意味はまったく異なります。Mentionは、AIが自社ブランドを能動的に取り上げているかどうかを指します。一方、Citationは、AIが回答を生成する際に、特定のページ、Webサイト、第三者情報を根拠として参照しているかどうかを指します。 前者は、自社ブランドがAIの候補回答群に入っているかを示す指標に近いものです。後者は、AIが自社のコンテンツ、または自社について言及している情報源を、回答の裏付けとして利用しているかを示す指標といえます。 1. メンション率 […]
Tips2025-07-07
GEO/LLMO完全攻略:大規模言語モデル最適化の現在と未来
“ググる”の次へ。検索の常識が書き換わる時、次の一手が問われる 「ググる」が「ChatGPTに聞く」へ。いま、検索行動は静かに、しかし確実に進化しています。 たとえば、米Logikcull社では2023年の半ばから、すでに見込み顧客の5%がChatGPT経由で流入。そのわずかな変化が、月間約10万ドルのサブスクリプション収益を生み出しているといいます。これは決して特別なケースではありません。検索という行為の前提が、いま大きく書き換えられつつあるのです。 もはや、マーケターの戦場は「検索結果ページ(SERP)」の中だけではありません。これからの主戦場は、GEO(enerative Engine Optimization)/LLMO(Large Language Model Optimization)大規模言語モデル最適化という新たな領域に広がっています。 今さら聞けない!LLMO、GEO、AEO、AIO…混乱しがちなワードを整理 検索や最適化の世界では、LLMOをはじめとする新しいキーワードが次々に登場しています。似たような略語が多く、違いが分かりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、いま押さえておきたい5つの注目ワードを整理します。 略語 正式名称 日本語訳 主な文脈・使われ方 LLMO Large Language Model Optimization 大規模言語モデル最適化 最も汎用性が高く、LLM全般の最適化を指す総称的な言葉。検索・生成の双方にまたがる広い概念。 LLM SEO LLM-oriented Search Engine Optimization LLMを意識したSEO戦略 従来のSEOから転換を図る際によく使われる表現。自然検索だけでなく、LLM経由の流入も意識した対策。 GEO Generative Engine Optimization 生成型検索エンジン最適化 ChatGPT、Geminiなど、生成AI検索エンジンへの対応を意味する。 AEO Answer Engine Optimization 回答エンジン最適化 FAQ構造や音声検索に強く、LLMとの親和性も高まりつつある。具体的な答えを返す検索文脈で重視される。 AIO AI Optimization AI最適化 幅広い意味を持ち、UX改善やAI応答のチューニングなど、プロダクト全体の質向上にも活用される。 それぞれの用語は一見似ていますが、フォーカスする領域や用途には明確な違いがあります。LLMOが包括的な最適化の考え方である一方、GEOやAEOはより用途特化型。これらの違いを正しく理解することで、今後のマーケティング施策や情報設計にも確かな軸が生まれるはずです。 このブログでは、これらの用語を含めて「GEO/ LLMO」と統一して表記します。 SEOだけでは、もう戦えない。いま知るべきは“GEO/ LLMO”という新常識 従来のSEOとGEO(生成AIエンジン最適化)/ LLMO(大規模言語モデル最適化)は、一見似たように見えて、その目的も仕組みも大きく異なります。 検索トラフィックを獲得する手段として、これまでの常識が通用しなくなりつつある今、その違いを正しく理解することが不可欠です。 […]