Tips2023-10-10
ECサイトの集客方法とは?集客を増やす施策やポイントを解説
自社でECサイトを運営している担当者の中には、「思うように集客が伸びない」「ECサイトで効率よく集客する方法を知りたい」とお悩みの方もいるでしょう。 一口にECサイトの集客と言ってもさまざまで、ターゲット層や予算、期間などによって最適な手法は異なります。 この記事では、ECサイトにおける集客の重要性や、中長期的に取り組むべき集客方法、集客のポイントなどについて解説するので、ぜひ参考にしてください。 ECサイトで集客が重要な理由 ECサイトの成果に大きく影響するのは「集客」です。ECサイトの売上の方程式は「集客×CV率×客単価」で決まり、集客の数字が大きいほど売上アップにつながります。 CV率や客単価をいくら上げても、ECサイトに訪れるユーザーが少なければ、売上が大幅には伸びることはありません。 ECサイトに訪れるユーザーをいかに増やし、新規顧客やリピート客をECサイトに呼び込めるかが売上アップに重要な要素と言えます。 ECサイトの集客方法6選 まずは、新規顧客の獲得を図るために効果的な集客方法について紹介します。 それぞれ順番に見ていきましょう。 1. Web広告 Web広告は、検索エンジンの検索結果や他のWebサイト内に広告を表示し、多くのユーザーに自社のECサイトを知ってもらう方法です。 Web広告は確実に多くの人に広告を届けられるというメリットがある一方で、広告出稿には費用がかかるというデメリットがあります。 商品単価が安い、あるいは広告単価が高い場合は、費用対効果が低くなる場合もあるので、自社に合った広告を選ぶことが大切です。 以下に、Web広告の種類について紹介します。 リスティング広告 リスティング広告は、検索エンジンの検索結果画面に表示される広告のことです。 検索結果の上位に「広告」と表示されるページや、Googleショッピング広告、Amazonのスポンサードプロダクトなどがこの中に含まれます。 リスティング広告は、特定の商品を検索しているユーザーに表示されるため、購買意欲が高いユーザーに対して効果的なアプローチが可能です。 ディスプレイ広告 ディスプレイ広告は、Webサイトの広告枠に表示される広告のことで、バナー広告とも呼ばれます。 画像広告や動画広告、テキスト広告など形式はさまざまですが、主に画像などのビジュアル要素が強いため、印象付けやすいことが特徴です。 また、ディスプレイ広告は検索キーワードに限定されることなく表示できるので、リスティング広告に比べて幅広い層にアプローチできます。 アフィリエイト広告 アフィリエイト広告は、ブロガーやメディア運営者に自社商品やサービスを宣伝してもらい、成果ごとに報酬を支払う形式の広告です。 紹介した側は、商品紹介によって収益が得られるため、良質なコンテンツを作成し、積極的に商品を紹介してもらえるというメリットがあります。 SNS広告 SNS広告は、TwitterやInstagram、FancebookなどのSNSプラットフォームに出稿する広告です。 SNS広告はターゲティング精度が高く、年齢や性別、地域、興味などで細かくセグメントできるため、効率よくユーザーに広告を表示できます。 SNSごとに特徴やユーザー属性は異なるので、自社のECサイトで扱う商品やサービスとの親和性をチェックしながら、適切なSNSを選定することが大切です。 2. SEO施策 SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンの検索結果で上位を獲得するための施策のことです。 多くのユーザーは、インターネット上で買い物する際に検索エンジンで情報を集めます。その際に、自社のECサイトが検索で上位表示されていれば、自然流入数が増え、集客につながります。 具体例としては、キーワード選定や良質なコンテンツ制作、内部対策などさまざまな対策が必要となります。長期的に見ると高い成果を得られるため、ECサイトを運営する際にはあわせて実施したい集客方法と言えるでしょう。 3. SNSマーケティング SNSマーケティングは、SNSを活用して商品やサービスを宣伝したり、有益な情報を発信したりして、新規顧客やファンの獲得を図る手法です。 たとえば、InstagramにはECサイトと連動できるショッピング機能もあるので、上手く導線を作ることで、スムーズに購入ページまで誘導することができます。 SNSマーケティングは、自社SNSを運用する手法なので、広告に比べて低予算で始められるというメリットがあります。 4. メールマガジン メルマガは、顧客のメールアドレスに情報を配信する集客方法です。メルマガは既存顧客との接点を確保できる手法のひとつで、継続的にアプローチすることでECサイトへの再訪を促せます。 メルマガはターゲット属性や購入履歴、メルマガの開封有無などによって細かなセグメントを設定できることも特徴です。そのため、届けたいユーザーに確実に情報を届けられるというメリットがあります。 また、開封率やクリック率などの指標を確認しつつ、顧客のニーズに応じてメルマガの内容や配信頻度を調整することが重要です。 5. LINE公式アカウント LINEは国内ユーザー数が8,900万人(2021年6月時点)と非常に多く、コミュニケーションツールとして日常的に使用するユーザーが多いSNSです。 ユーザーと接触する機会を作りやすく、LINEを使って商品を宣伝したり、クーポンを配信したりすることで集客につながりやすいというメリットがあります。 割引クーポンの配布やLINE友だち限定セールなど、企業のLINEアカウントと友だちになるメリットをユーザーに感じてもらうことが必要です。 6. プッシュ通知 […]
Tips2023-10-03
ECサイトのSEO対策7選!SEOの必要性や注意すべきポイントも解説
ECサイトを運営する上で、「SEOに強いECサイトにしたい」「自社サイトの集客力を高めたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。 ECサイトで集客する手法には、Web広告やSNSのプロモーションなどさまざまな方法がありますが、自然検索による流入を狙うSEOも非常に効果的です。 この記事では、ECサイトでSEO対策を行う必要性や、具体的なSEO対策の方法、注意すべきポイントなどについて解説します。 ECサイトでSEO対策が必要な理由 SEO(Search Engine Optimization)は、WebサイトやECサイトを検索エンジンに最適化することで、検索結果を上位表示させるために行う施策です。 ECサイトのSEO対策で上位表示されれば、ECサイトへのアクセス数が増加し、商品やサービスの販売促進、利益の拡大につながるという効果があります。 自社サイトへの流入を増やすための手法として、Web広告を活用することも多いですが、費用がかさむうえに短期的な集客になる点がデメリットです。 一方SEOであれば、自然検索で上位表示を狙えるため、広告費をかけることなく継続的にアクセスを伸ばしやすく、利益の拡大も期待できるでしょう。 ECサイトのSEO対策7選 ここからは、ECサイトのSEO対策に効果的な施策を紹介します。 1. ディレクトリ構造を最適化する ディレクトリ構造とは、ECサイトにおける「TOPページ」や「カテゴリー」、「商品ページ」などのつながり、階層の構造のことです。 ディレクトリ構造を最適化することにより、次のようなメリットがあります。 ディレクトリ構造は、クリック階層の最適化が重要です。ECサイトにおいて、ユーザーがスムーズに商品ページにアクセスできるよう、構造を設計するのが理想的と言われています。 ディレクトリ構造とクリック階層を考慮した上で、正しく設計することでSEO評価の向上につながるでしょう。 2. 内部リンク構造を最適化する ECサイトのSEO対策として、内部リンク構造の最適化も重要です。 内部リンクとは、自社のコンテンツ同士をつなげてリンクすることを指します。検索エンジンのクローラーは、内部リンクを辿ってサイトを巡回するため、内部リンクの最適化によってサイト評価が向上しやすくなるでしょう。 内部リンク構造を最適化するためには、以下のような方法があります。 内部リンクを適切に貼ることによって、ユーザーにとって利便性の高いECサイトとなり、サイト回遊率の向上にもつながります。 3. 商品への導線設計を工夫する ECサイトの最終目標はCV(商品購入)なので、目的の商品・サービスに辿り着くまでの導線設計を分かりやすく整えることが大切です。 商品購入までの導線設計を工夫することで、ユーザーがECサイトに訪れた後、スムーズに商品ページにたどり着けるようになり、CV率が向上します。 商品への導線設計を工夫するためには、以下のような方法があります。 カートを常に表示したり、CTAボタンを活用したりとユーザーが購入のアクションを起こしやすい導線をつくることを意識しましょう。 4. 外部被リンクを獲得する ECサイトのSEO対策として、外部被リンクを獲得することも重要です。 外部被リンクとは、自社コンテンツに外部サイトからリンクを貼ってもらうことを指します。外部被リンクが多いほど、検索エンジンからの評価が高くなります。 外部被リンクを獲得するためには、以下のような方法があります。 なお、外部リンクを有料で購入したり、不自然に外部リンクを貼る行為は、厳重なペナルティが課せられるリスクがあります。 ユーザーにとって有益なコンテンツを発信していれば、同じ悩みやニーズを抱えるユーザーに拡散されます。そうすれば、自然と良質な外部被リンクが集まるでしょう。 5. コンテンツマーケティングを行う コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって価値のある情報を発信し、商品・サービスのCVにつなげるマーケティング手法です。 コンテンツを通じてユーザーの悩みや疑問を解決し、ベネフィットをもたらす記事を制作することで、ユーザーの興味を惹き、最終的に購買へと導きます。 コンテンツは一度制作すれば蓄積されていくので、サイトの資産として残り続けるのがメリットです。質の良いコンテンツを作成すれば、SEOで評価され継続的に集客することができます。 また、コンテンツ制作費用以外に費用がかからないため、一般的なWeb広告に比べて低コストで始められることも特徴です。 6. 適切なキーワードを選定する コンテンツ制作におけるキーワード選定も大切です。自社商品と関連性が高く、ユーザーのニーズを踏まえたキーワードを選びましょう。 キーワードの選定には、次のようなポイントがあります。 これらのポイントを踏まえて、適切なキーワードを選定しましょう。また、定期的にキーワードの調査を行い、必要に応じて見直すことで、より効果的なSEO対策が実現できます。 7. モバイルフレンドリーに対応する モバイルフレンドリーとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末において閲覧しやすく、操作しやすいように最適化したWebサイトのことです。 近年はパソコンよりスマホからのインターネット利用が増加傾向にあり、スマホで使いづらいサイトはSEOにも影響を及ぼし、離脱が増える原因にもなります。 モバイルフレンドリーに対応するためには、次のような対策を行いましょう。 また、定期的に自社サイトがモバイルフレンドリーに対応しているかをチェックし、必要に応じて改善することも重要です。Googleが提供する「モバイルフレンドリーテストツール」で確認できます。 ECサイトのSEO対策における注意点 […]
Tips2023-10-03
ECサイトの成功事例5選!ECサイトを成功させるコツや戦略も解説
ECサイトを成功させるには、すでに成功している企業の事例からヒントを得て、自社のECマーケティング戦略に活かすことも大切です。 「ECサイトの成功事例から戦略やアイデアを検討したい」「自社ECサイトを成功させるコツや具体的な施策が知りたい」とお考えの方もいるでしょう。 今回は、企業におけるECサイトの成功事例をはじめ、ECサイトで成功するための戦略やコツについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。 ECサイトの成功事例5選 はじめに、ECサイトのマーケティング戦略に成功した企業事例を見ていきましょう。 1. 資生堂|バーチャルメイク機能 資生堂のECサイト「ワタシプラスby資生堂」では、同社商品の紹介や美容の情報などをはじめ、さまざまなコンテンツを配信しています。 また、バーチャルメイクや肌分析、顔の3D解析などの機能も提供されており、実店舗に足を運ぶことなく、化粧品の使用感を気軽に試せることが特徴です。 資生堂はEC分野での成長で、中国のネット通販大手との協業により、売上高は2,162億円に達しました。その他、中国本土や米州、欧州などでも事業を展開しており、今後も越境ECに力を注ぐことで、世界規模で商品を販売していく見込みです。 2. ユニクロ|オムニチャネル戦略 ユニクロは、店舗とECの連携を強化しており、店舗受け取りサービスなどを提供することで、ECサイト売上を大幅に伸ばしています。このようなオムニチャネル戦略によって、最適な購買体験を提供し、EC事業の成功を築いています。 またECサイトでは、実店舗では扱っていないサイズ展開や、商品の口コミ、コーディネートの投稿・閲覧が可能です。ECサイトに訪れたユーザーは、購入前に情報を集められるため、じっくり検討して購入することができます。 これにより、商品を購入した後の「イメージと違った」というミスマッチを防げるため、顧客満足度の向上にも大きく貢献しています。 3. ニトリ|公式アプリのリニューアル インテリア販売会社・ニトリでは、O2O戦略に力を入れており、施策の一環としてニトリ公式アプリを全面リニューアルしました。 画像検索機能「カメラ de サーチ」や、商品を持ち運ぶことなく購入から配送まで可能にする「手ぶら de ショッピング」など、便利な機能を実装しています。 さらに、実店舗のスタッフが使用する従業員用アプリにも画像検索機能を導入し、店舗在庫データや商品データベースと接続できるようにしました。 店頭での接客や商品提案に活かすことで、スタッフの業務負担軽減や、顧客満足度向上につながっている事例と言えます。 4. リーガル|商品検索体験の向上 靴や靴ケア用品を展開するリーガルのECサイトでは、商品の見せかたやコンテンツの拡充方法を工夫する必要性があり、商品検索体験の向上を課題としていました。 そこで、商品をもとにハッシュタグを自動生成する『awoo AI』を導入し、靴選びの軸となる用途・デザイン・素材をハッシュタグで訴求しました。 関連商品のレコメンドをハッシュタグで表示させたり、ニーズに近い商品をハッシュタグ検索したりと、ユーザー自身が求める情報を見つけやすくなっています。 ハッシュタグによってユーザーの商品検索体験が向上し、ECサイト内の回遊率を3.1倍、CV率を1.8倍に改善することに成功している事例です。 参照:awoo AI 活用事例 リーガル 5. 富澤商店|ハッシュタグ生成やポップアップの活用 製菓・製パンの材料や器具・道具を販売するECサイト「富澤商店」では、8,800点もの商品をユーザーにまんべんなく見てもらいたいという思いがありました。 そこでハッシュタグ生成やポップアップ機能など『awoo AI』の複数の機能を活用し、豊富な商品ラインナップをAIハッシュタグで訴求しました。 ユーザーがほしい商品や情報に辿り着きづらいという課題がありましたが、awoo AIの導入により、回遊率が8.3倍、CVRが11.5倍に伸張した事例です。 ECサイトを成功させるコツ・戦略 ECサイトで売上を向上させるためには、運用のコツや効果的な戦略を押さえる必要があります。 それぞれの戦略について詳しく解説します。 1. 売上の方程式を理解する ECサイトの売上を伸ばすには、まずは売上がどのように成り立っているかを把握しましょう。売上は次の方程式で算出できます。 売上 = アクセス数(集客)× 購入率(CVR)× 客単価 購入率は、ECサイトを訪問したユーザーのうち、何人が購入したかを示す割合です。客単価は、ユーザー1人あたりの平均顧客単価を指します。 […]
Tips2023-09-22
ECサイトで売れる商品画像の作り方は?撮影のコツや推奨サイズも解説
Cサイトで成功するためには、ユーザーに商品の魅力が伝わる商品画像を作成することが不可欠です。商品画像は顧客の購入意欲に大きな影響を与え、売上アップにつなげることもできます。 EC担当者の中には、「商品撮影のコツが分からない」「加工方法や画像の推奨サイズが知りたい」という方もいるのではないでしょうか。 この記事では、ECサイトで売れる商品画像の撮影や加工方法のポイント、最適な画像サイズなどについて解説します。 ECサイトの商品画像を重視すべき理由 ECサイトでは実店舗のように、直接商品を手にとることができません。そのため、画像やテキストを用いて商品の魅力を伝える必要があります。 十分な商品画像がなければ、購入を決断するための情報が不足し、消費者の購入意欲を削いでしまう原因にもなりかねません。 また、テキストでは説明しにくい具体的な商品の使い方も伝えられるため、利用シーンを想起してもらいやすく、購入につながりやすくなります。 ECサイトの商品画像の撮影前に準備すること ここからは、ECサイトの商品画像を撮影する前に準備しておくことを紹介します。 ガイドラインを事前に確認する Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのECモールでは、商品画像に関するガイドラインが定められています。 自社ECサイトではなく、ECモールに出品する場合は必ずチェックしておきましょう。 ガイドラインでは、以下のようなものがあります。 ▼Amazon(※一部抜粋) 画像の85%以上を商品が占める必要があるメイン画像の背景は純粋な白を使用する画像の長辺は10,000ピクセルを超えない ▼楽天市場(※一部抜粋) テキスト含有率は全体の20%以下画像に外枠を付けない背景は単色の白または写真背景 ▼Yahoo!ショッピング(※一部抜粋) テキスト含有率は全体の20%以下背景は単色の白または写真背景メイン画像にGIFは使用不可 ECガイドラインに違反すると、検索対象外になったり、出品停止になったりとペナルティを受ける可能性があるため注意が必要です。 どんな写真を撮影するか決める 商品撮影前に、どのような写真が必要かを検討しましょう。 商品画像で用いる写真は、「ディティール写真」と「イメージ写真」の2種類があります。 ディティール写真とは、商品の色や形、質感などが伝わる写真のことです。写真の全体像だけでなく、ポケットや持ち手などの細部も写します。 イメージ写真とは、実際に商品を利用しているシーンを写したものです。全身のコーディネート姿や使用感など、モデルを起用して撮影することで購入後のイメージが湧きやすくなります。 ディティール写真とイメージ写真はそれぞれ訴求ポイントが異なるので、どちらも用意しておくことで、商品の魅力が伝わりやすくなるでしょう。 ECサイトの魅力的な商品画像を撮影するコツ 次に、ECサイトの商品画像を撮影するコツについて解説します。 自然光を取り入れる 商品を撮影する際に重要となるのが「光」です。光の強さや色味、方向によって商品の印象は大きく変わります。 実物に近い色味や雰囲気を演出するためには、自然光をメインに使ったライティングがおすすめです。撮影時間は、柔らかい光が射す午前から正午がベストです。 窓際など光が入る場所で撮影すれば、陰影が柔らかくなり、商品のディティールがはっきり見えるようになるでしょう。光の強さは白いレースなどで調整するのがおすすめです。 背景や小物を用意して演出する 商品を魅力的に見せるために、背景や小物を工夫することも大切です。メイン画像の背景は白が基本ですが、それだけでは商品の魅力を十分に引き出せないこともあります。 高級品の場合は、黒い背景を使って高級感を引き立たせたり、ギフト用では梱包した商品を撮影するなど、商品の特徴ごとに背景や小物を配置するのが効果的です。 ただし、あくまで主役は商品なので、商品が悪目立ちしたり、存在感が埋もれてしまうことがないよう注意しましょう。 構図やアングルを工夫する 商品の魅力を引き出すために、構図とアングルを工夫して撮影することも重要です。 下記では、アングルと構図の例を紹介します。 ▼カメラアングル ハイアングル 高い位置から見下ろすように撮影する。商品の全体感が伝わりやすい。 水平アングル 被写体に対してカメラを水平にして撮影する。被写体と同じ目線で撮影するため、サイズ感を伝えやすく安定感のある写真になる。 ローアングル 低い位置から見上げるように撮影する。ダイナミックな雰囲気を演出できる。 ▼イメージ画像の構図 日の丸構図 写真の中心に商品を配置する。シンプルで最も商品が目立ちやすい。 水平アングル 写真の縦横を3×3で分割したときに、4つの線が交わる位置に商品を配置する。バランスが良く安定感が生まれる。 ローアングル 対角線に沿って商品の角度を調整したり配置したりする構図。奥行きや躍動感が表現できる。 ほかにも商品とカメラの距離など、工夫すべきポイントはさまざまです。 すべての写真を同じように撮影するのではなく、商品が魅力的に映る構図やアングルを探りながら撮影しましょう。 […]
Tips2023-09-22
ECサイトのKPIとは?重要な指標の項目9つやKPIツリーについて解説
ECサイトの成果を測るためには、効果的な指標やKPI(Key Performance Indicator)が必要不可欠です。 EC担当者の中には、「KPIの設定方法が分からない」「ECサイトにおけるKPIの項目を知りたい」とお考えの方も多いのではないのでしょうか。 この記事では、ECサイトにおけるKPIとKGIの概要や、基本的なKPIの項目9つについて解説します。また具体的にKPI設定を進めるにあたって役立つKPIツリーも紹介するので、ぜひ参考にしてください。 KPIとは KPIとは、「Key Performance Indicator」の略称で、日本語では「重要業績評価指標」を意味します。 事業目標を達成するにあたって、具体的な目標の数字を設定して、その数字を達成するためには何を行うべきかを中間目標として表します。 たとえば、「月間売上目標○○万円」という目標があったとして、ただやみくもに施策を打っても成果は出にくいかもしれません。 そこで、「アクセス数を○月までに○○万人に伸ばす」「CV率を○%上げる」など、より詳細かつ定量的な目標を設定していきます。 このようにKPIを設定して、自社が抱える課題を一つずつ解消していき、改善することで大きな目標を達成することにつながります。 KGIとの違い KPIと類似した言葉に「KGI」があります。KGIとは「Key Goal Indicator」の略称で、日本語では「重要目標評価指標」を意味します。 企業が目指す最終的な事業目標のことで、前述した「月間売上目標○○万円」の部分が該当します。 KPIやKGIは定量的な数値にもとづいて設定することが大切です。定性的な目標だと、評価の基準に個人差が生まれてしまうため、数字を使って定量的に測定するのが望ましいでしょう。 ECサイトにおけるKPIの項目8つ ここからは、ECサイトにおけるKPIの項目を解説します。 1. 購入率(CVR) 購入率(CVR)とは、ECサイトで購入(コンバージョン)したユーザーの割合を示します。CVRは、次の計算方法で算出できます。 購入率(CVR)= CV数(購入数)÷ 訪問者数×100 訪問者数は確保できているものの、CVRが低いという場合は、サイト内の導線設計やユーザビリティなどに改善の余地があるかもしれません。 CVRの改善策としては、次のようなものが挙げられます。 2. 訪問者数 訪問者数は、ECサイトにどれだけのユーザーが訪問したかを表す指標です。ECサイトの知名度を図るために最も分かりやすいKPIのひとつです。 具体的には、次の3つのような指標があります。 指標: 詳細: ユニークユーザー(UU)数 ECサイトに訪問したユーザー数 セッション数 一定期間にユーザーがECサイトに訪問した回数 PV数 ECサイト内のページが閲覧された回数 訪問者数が少ない場合の施策としては、以下のようなものがあります。 ▼新規訪問者の場合 ▼リピーターの場合 訪問者数は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用して測定するのが一般的です。 3. 平均顧客単価(AOV) 平均顧客単価とは、1人のユーザーが1回あたりに購入する金額の平均を表します。 顧客単価 = 総売上 ÷ 顧客数 購入単価を上げるためには、アップセルやクロスセルの施策によって、平均顧客単価を向上させる施策が効果的です。 アップセルとは、検討中のユーザーに対してより高価格帯の商品をおすすめする施策です。クロスセルとは、購入商品と関連性のある商品を提案することで、購入金額を引き上げる施策のことを意味します。 […]
Tips2023-09-12
ECサイトの主な機能一覧|主要な機能から便利な機能、選び方を解説
ECサイトに導入する機能を検討する際は、ユーザーの利便性を考慮しつつ、また利用したくなるECサイトを目指すことが大切です。 「ECサイトに必要な機能とは?」「多様な機能を導入するか悩んでいる」とお考えの方もいるのではないでしょうか。 本記事では、ECサイトに欠かせない主要な機能から、ユーザーの使い勝手を向上させる便利な機能まで幅広く紹介します。自社のECサイトに必要な機能を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 ECサイトの主な機能一覧【フロントエンド】 まずは、ECサイトのフロントエンド機能を紹介します。 フロントエンド機能は、ユーザーが直接操作する部分になるので、操作のしやすさや使いやすさといったユーザビリティが重要です。 1. 商品検索・フィルタリング機能 商品検索機能やフィルタリング機能は、ECサイト内の商品を検索する機能です。 検索窓にキーワードを入れて検索する方法に加えて、検索条件やカテゴリ別に絞り込みができるフィルタリング機能があるとさらに便利です。 フィルタリング機能は扱っている商品によってさまざまですが、次のような条件があります。 ユーザーが欲しい商品をスムーズに探せるようになるためにも、商品検索機能やフィルタリング機能は欠かせない機能のひとつです。 2. ショッピングカート機能 ECサイトにおけるショッピングカート機能は、買い物かごとも呼ばれます。 商品ページ上で「カートに入れる」ボタンをクリックすると、選択した商品が購入予定リストに追加される仕組みです。 支払い手続きを行う前に、カート内の商品を保持することができるため、他の商品とまとめてスムーズに購入することができます。 3. 決済機能 決済機能は、購入者が商品代金や送料を支払うための機能です。 ECサイトで利用される主な決済方法は、次の通りです。 希望する決済方法がないと顧客がサイトを離脱してしまう可能性があるため、複数の決済方法を導入しておくのがおすすめです。 ただし、決済方法が増えると、それぞれの決済代行会社との契約や手数料が発生します。導入コストを考慮する場合は、自社のターゲット層が多く使う決済手段を優先しましょう。 4. お気に入り機能 お気に入り機能は、ユーザーが気に入った商品をリスト化して保存できる機能です。 興味のある商品をお気に入りしておくことで、商品を後で簡単に見つけることができ、買いそびれを防ぐことができます。 他商品との比較も行いやすく、購入検討中の場合や「いつか買おう」と思っている場合に役立ちます。 5. ポイント機能 ポイント機能は、ユーザーが商品を購入すると付与されるポイントを管理する仕組みです。 ポイント付与率を設定しておけば、商品価格から自動的に計算してくれます。キャンペーン実施などに合わせて設定を変更するのもおすすめです。 ユーザーはポイントを活用して同じECサイトを継続利用するケースも多いため、リピート率を向上させる助けとなります。 6. マイページ機能 マイページ機能は、ユーザーのアカウント情報や注文履歴、お気に入り商品などを管理できる機能です。 マイページで自身のアカウント情報を更新したり、注文状況を確認できます。ECサイトには欠かせない機能のひとつです。 7. レコメンド機能 レコメンド機能は、ユーザーの過去の購買履歴や行動データにもとづいて、関連性の高い商品や興味を惹く商品を提案する機能です。 ユーザーごとにカスタマイズされた体験を提供し、売上を増加させるのに役立ちます。 8. レビュー・評価機能 レビュー・評価機能は、ユーザーが商品やサービスに対してレビューを投稿できる機能です。 他のユーザーに対して購入の参考になる情報を提供でき、企業はフィードバックを収集する機会となります。 レビューは購入を迷っているユーザーへの後押しになります。「レビュー投稿で○○ポイント贈呈」というインセンティブを付与するのもおすすめです。 9. 顧客サポート機能 顧客サポート機能は、ユーザーからの問い合わせやトラブルを解決するためのサポートを提供する機能です。 チャットボットや問い合わせフォーム、電話、メールなどの手法で顧客とコミュニケーションを取ることで、顧客ロイヤリティ向上につなげられます。 10. FAQページ FAQページは、ユーザーが疑問に感じやすい項目を一覧で記載するページです。 次のように、カテゴリー別に記載すると分かりやすくなります。 ユーザーの不安を取り除き、サイトからの離脱防止につながります。ECサイトを運営するにあたって、よくある質問を追記できるようにしておくといいでしょう。 […]
Tips2023-09-12
ECサイト運営の仕事内容は?構築費用や必要なスキル、向いてる人の特徴も解説
「初めてECサイトを立ち上げる」「EC担当者になったが、運営業務をどう進めていくべき?」とお考えの方もいるのではないでしょうか。 ECサイト運営といっても、その業務内容は多岐にわたります。 この記事では、ECサイト運営における8つの仕事内容や、構築・運営にかかる費用について解説します。また、必要なスキル、向いてる人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 ECサイト運営業務の内容 ECサイトの運営は、おもにフロント業務とバックエンド業務の2つに分かれます。 ECサイトの運営をスムーズに行うためには、それぞれの業務内容の特徴を把握しておくことが大切です。 フロントエンド業務 フロントエンド業務とは、商品の企画やマーケティング、ECサイトの制作、サイトの運営管理、仕入れなどを行います。 ECサイト立ち上げ初期の段階では、サイト自体の知名度が低くアクセス数を増やすのが難しい傾向にあります。そのため、アクセス数を引き上げる効果的なプロモーションを検討することも大切です。 同時に、ユーザーのニーズや行動パターンを分析し、競合との差別化を図れるよう、戦略的な手法を展開していきます。 バックエンド業務 バックエンド業務は、在庫管理や決済処理、出荷作業、アフターサポートなど、ECサイトの販売を支え、顧客満足度を高める業務を行います。 顧客の信頼性や満足度を高めるためにも、ユーザー視点に立ったきめ細やかなサポートや対応が求められます。 初期の段階ではバックエンド業務の負担が大きくなくても、売上増加に伴い負担が増えると、ミスをしてしまう可能性が高まるでしょう。 バックエンド業務のミスは信用問題やトラブルに発展するリスクもあるので、ミスを防ぐための集中力や、効率的な業務遂行が必要です。 ECサイト運営の仕事内容8つ ここからは、ECサイト運営のおもな仕事内容を8つに分けて解説します。 1. 商品企画 商品企画は、ECサイト運営において重要な業務のひとつです。ニーズやトレンド、季節性などを分析し、売れる商品を企画・選定します。 ただし、製造や仕入れの時期、配送などにはリードタイムがかかります。トレンドが終わる時期を見誤り、製品を販売する頃にはトレンドが過ぎ去ってしまっていた、という事態に陥る可能性もあります。 計画段階で適切な市場調査やトレンドの動向を見極めることが成功の鍵となるでしょう。 年間の販売計画を立てつつ、原価率や利益率、仕入れの頻度、個数、販売期間、売上予測などを含めて綿密に企画していくことが必要です。 2. 仕入れ 事前に立てた販売計画をもとに、商品の仕入れや製造を行います。 販売予測を見誤ると、大量の在庫を抱えてしまうことにもなりかねません。入念な販売計画にもとづいた適切な数量の仕入れを行いましょう。 反対に、いくら販売予測を立てていたとしても、SNSで商品が話題になり、予想以上に売れて在庫がなくなることもあります。 このような機会損失を防ぐためにも、複数の仕入れ先を確保したり、レスポンスが速い仕入れ先を探すといった工夫が必要です。 3. サイト制作・更新管理 商品を売るためにECサイトを制作したり、更新管理を行うこともフロント業務のひとつです。 ECサイト運営では、いかにユーザーが使いやすいECサイトを制作できるかが重要です。 いくらデザインや見た目にこだわっても、ユーザビリティが悪ければユーザーは離脱してしまい、結果として売上につながりません。 また、ユーザーに飽きられないよう常にサイト内の情報を最新にしておくこともポイントです。 4. マーケティング 魅力的な商品を販売しても、ユーザーに情報が届かなければ売上は伸びません。ECサイトを運営するときは、おもにWebマーケティングを用いて集客対策を行います。 Webマーケティングの代表的な集客チャネルは以下の通りです。 プロモーションには、即効性があるものと中長期的に運用が必要なものがあるため、バランスよくプロモーションを使い分けることが大切です。 5. 商品情報登録 ECサイトの商品情報登録では、「商品撮影」「採寸」「原稿」を組み合わせた「ささげ業務」が重要です。 ささげ業務は、商品を撮影して写真を掲載し、サイズを測り、商品紹介文を作成して商品ページに掲載するという一連の作業のことです。 顧客が商品を購入するかどうか判断する要素となるため、商品の売れ行きに大きな影響を及ぼす重要な業務のひとつと言えます。 6. 受注管理・在庫管理 受注管理では、顧客が商品を購入した後に、確認メールの送信、在庫の引き当て、出荷指示を行います。 受注後の業務は顧客と直接かかわるため、ミスやトラブルによってクレームにつながる可能性もあります。スタッフは注意深く業務にあたらなければなりません。 また、販売計画や売れ行きをもとに、適切な在庫管理を行うことも大切です。 7. 出荷・配送作業 出荷指示をもとに商品を倉庫から出す「ピッキング作業」を行います。ピッキングが完了したら、梱包して伝票を貼り、配送会社に引き渡すまでが一連の流れです。 梱包は、他社と差別化を図れるポイントにもなります。商品が傷つかない丈夫な資材であることを前提に、外装やお礼状にこだわることで愛着を持ってもらえます。 なお、上記がコスト面で負担がかからないかも検討しておきましょう。 […]
Tips2023-09-05
【EC】効果的な商品訴求テクニック8選!注意すべき不当表示についても解説
ECサイトのおける「効果的な商品訴求のやり方がわからない」「訴求ポイントの例が知りたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。 オンラインショッピングの急速な普及により、EC市場では競争が激化しています。そんな中、成果を上げるためには効果的な商品訴求が欠かせません。 本記事では、ECマーケティングにおける商品訴求のポイントや種類を紹介します。また、消費者庁による規制対象となる不当表示についても解説するので、ぜひ参考にしてください。 ECマーケティングの商品訴求を検討するポイント ECマーケティングにおいて商品訴求を考える際は、次のポイントを意識しましょう。 ここからは、それぞれのポイントを順に解説します。 他社との差別化を図る ECマーケティングではとくに、競合他社との差別化が重要です。 ECサイトは、実店舗でありがちな「この店舗は遠いから辞めておこう」といった物理的なハードルがありません。サイトがあれば店舗に自由にアクセスできるため、顧客は店舗を選び放題であるということです。 そのため、ECマーケティングでは、いかに競合他社との差別化を図りつつ、どのお店よりも魅力的な訴求を行えるかが重要になります。 ニーズや商品理解を深める 魅力的な商品訴求を行うためには、まずはターゲットのニーズや商品理解を深めることが重要です。 顧客が求めるニーズを把握し、自社商品が持つ独自の特徴を生かした訴求を行うことで、差別化を実現し、顧客の心をつかむことができるでしょう。 ECマーケティングで効果的な商品訴求の種類【例文あり】 ここからは、効果的な商品訴求の種類を8つ解説します。 それぞれ順に見ていきましょう。 1. 限定訴求 限定訴求で希少性を強調することで、「早く買わないと機会を逃すかも」という気持ちを促し、顧客の購入を後押しすることができます。 ▼例 期間限定 ・今週限り特別セール・夏の限定メニュー・クリスマス限定セット 数量限定 ・先着特典をプレゼント・限定デザインの商品、残りわずか・数量限定100個 対象限定 ・当サイト限定・学生限定の割引サービス・会員限定の先行予約受付スタート 限定訴求のフレーズをうまく活用すれば、顧客の興味を惹ける効果的な販売促進がおこなえるでしょう。 2. 価格訴求 価格を重視する顧客に対しては、「値段が安くてお得に購入できる」とアピールする価格訴求が効果的です。 他店よりも安い値段で販売したり、通常価格よりもさらにお得な割引を行うことで、顧客にお得感を与えることができます。 ▼例 ただし、価格訴求を重視しすぎると、売上金額や利益に影響を与えるリスクがあるため注意が必要です。 「期間限定キャンペーン」のように、限定訴求と価格訴求を戦略的に組み合わせることで、バランスの取れたアプローチを目指しましょう。 3. トレンド訴求 流行やトレンドに敏感な顧客に対しては、商品の人気や評判、利用率などをアピールする「トレンド訴求」が効果的です。 ▼例 注目されている商品の特徴を強調しつつ、「みんなが持っている」という共感を喚起することで、購買意欲を高められます。 4. 贅沢訴求 高級志向の顧客に対しては、あえて贅沢感や高級路線であることをアピールする手法です。 商品やサービスのこだわりポイントや商品開発までのストーリー、希少性、品質の高さなど、付加価値をアピールすると効果的です。 ▼例 5. 逃避訴求 逃避訴求は、商品やサービスを利用することで、顧客が抱える問題を解決できるということをアピールする手法です。 顧客に「この商品を手に入れれば、あなたの悩みを解決でき、こんなメリット(ベネフィット)がある」というメッセージをストレートに伝えられます。 ▼例 逃避訴求では、ビフォーアフターの画像を掲載することでより説得力が高まります。 6. 品質・機能訴求 品質・機能訴求は、商品やサービスの特徴、機能性、実用性などの「品質」に重点を置いてアピールする手法です。 品質や機能性にこだわりがある顧客に対して効果的です。 ▼例 […]
Tips2023-09-05
ECマーケティング戦略を徹底解説|重要な3つのポイントや具体的な手法を解説
ECマーケティングは、ECサイトの成長と競争力強化に必要不可欠な手法として、企業や店舗にとって重要な役割を果たしています。 EC担当者の中には、「ECマーケティングの具体的な戦略は?」「何から手をつけるべき?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。 この記事では、ECマーケティングの特徴を踏まえ、アクセス数や売上増加を図るための具体的な手法について解説します。 ECマーケティングとは? ECマーケティングとは、ECサイトに特化したマーケティング手法のことを指します。消費者に自社商品・サービスを購入してもらい、ECサイトの売上や利益を最大化することが目的です。 ECマーケティングの特徴は以下の通りです。 それぞれの特徴について解説します。 オンライン上で接客できる ECサイトでは対面での接客がなく、顧客の様子を直接見ることができないため、サイト内の導線設計やユーザビリティが重要になります たとえば、リアルタイムのチャットによる接客機能や顧客サポート、SNSを活用して問い合わせに迅速に対応するなど、顧客へのフォローアップも欠かせません。 データの取得・分析がしやすい ECマーケティングは、アクセス数やユーザー行動などのデータの取得・分析がしやすいことも特徴のひとつです。 サイト内の行動や購買データを綿密に収集・解析することで、顧客の行動パターンや嗜好を把握しやすくなります。 顧客の滞在的なニーズや購買に至るまでの行動を分析することで、ECサイト内の課題発見や改善を図り、マーケティング効果を向上させられるでしょう。 全世界に向けて展開できる ECマーケティングは、インターネットを通じてオンライン上で商品やサービスを提供できるため、国境を越えた商品の販売が可能になります。 つまり、インターネット環境が整っていれば、国内外の顧客をターゲットにできるということです。 海外販売に対応したECサイトを構築すれば、グローバル市場に参入し、異なる地域の消費者のニーズに応える商品展開やマーケティング活動も可能になります。 ECマーケティングで重要な3つのポイント ECマーケティングを通じて売上アップを図るには、3つのポイントが重要です。 それぞれのポイントについて解説します。 1. 集客 いくら魅力的な商品やECサイトを作っても、アクセス数が増えなければ売上にはつながりません。ECサイト上で購買につながる顧客を獲得するには、集客が重要になります。 ただし、集客の際は、購入しないまたは購買意欲の低い顧客にリソースを割くと販売効率が低下します。 そのため、自社商品・サービスに対して興味を持ちそうなユーザーにアプローチする施策を展開しましょう。 2. CVR向上 ECサイトにおけるCVR(コンバージョン率)は、ECサイトを訪れたユーザーが実際に商品を購入する割合を示します。 ECサイトを訪問したユーザーが商品を購入してくれる割合を意味し、CVRが高いほど正しく商品を訴求できている状態と言えます。 一方、CVRが低い場合は何かしらの要因で、ユーザーが商品購入前にサイトを離脱している可能性があるため、マーケティング観点での改善が必要です。 サイトの回遊性の向上や離脱率の改善の施策を講じてみましょう。 3. リピーター獲得 リピーターは、すでに商品やサービスを購入した経験があり、マーケティングコストがかかりにくい傾向があります。 新規顧客と比較すると、顧客獲得コストに対しての効果が高く、利益率が高い顧客として扱えるということです。 さらに、口コミや紹介を通じて新規顧客を獲得する機会も生まれます。 リピート率を向上させることで、利益アップや売上の安定化につながるでしょう。 ECマーケティングの具体的な手法2つ【集客編】 ここからは、ECサイトで集客を増やすための具体的な手法を解説します。 1. 広告を出稿する ECサイトの集客において、広告出稿は効果的な手法のひとつです。代表的な広告は、リスティング広告やディスプレイ広告などが挙げられます。 リスティング広告とは、GoogleやYahoo!の検索結果上部に広告を出稿することです。ディスプレイ広告は、Yahoo!広告やブログ記事をはじめ、さまざまなWebサイト上に表示されるバナー広告のことを指します。 多様な広告に合わせた戦略を立てて、ターゲット層にアプローチすることが重要です。 2. SEO施策をおこなう SEOとは、「検索エンジン最適化」を意味し、GoogleやYahoo!で検索された際に上位に表示させるための対策のことを指します。 たとえば、特定のキーワードで検索したときに、上位に自社サイトが表示されれば、興味関心を持つユーザーがアクセスする可能性が高まります。 コンテンツを充実化させてSEOの効果を高めるには、長期的な戦略が必要です。 ECマーケティングの具体的な手法4つ【CVR向上編】 次に、ECサイトでCVRを向上させるための具体的な手法を解説します。 1. サイト内の検索機能を充実させる ユーザーが商品やサービスを探す際に利用する「サイト内検索機能」は、顧客満足度を高めるために重要です。 […]
Tips2023-08-29
レコメンドエンジンとは?ECサイトにおける4つの仕組みと必要な機能を解説
ECサイトを閲覧中に、興味を引くコンテンツや商品が表示されたり、自分が商品を購入した際に関連する商品が表示される仕組みを「レコメンド」と呼び、レコメンドを行うシステムを「レコメンドエンジン」と呼びます。 昨今、レコメンドエンジンは、ECサイトにおいて顧客の新たな購買意欲を刺激し購入機会を増加させるために欠かせない手法となっています。 この記事では、レコメンドエンジンの仕組みや導入のメリット・デメリットについて詳しく解説します。 レコメンドエンジンとは?ECサイトにおける役割 レコメンドエンジンは、ECサイトやWebサイトで関連性の高い商品やコンテンツをユーザーに提案するためのシステムです。レコメンドエンジンは、ECサイト以外にも、ニュースサイトや情報ポータルサイトなどでも利用されています。 ECサイトにおけるレコメンドエンジンの多くは、ユーザーの過去の閲覧履歴や購入履歴などからデータを収集し、ECサイトにある特定のアルゴリズムや運営者が独自に設定したルールに基づいて、関連性の高い商品情報を選択し、ユーザーにおすすめします。 ECサイトでよくあるレコメンドエンジンを活用した事例は下記のようなものです。 ECサイトでよく見る「この商品を購入したお客様はこちらの商品も閲覧しています」「こちらもセットで購入しませんか」などの提案に、レコメンドエンジンが利用されています。 そのほかにも、レコメンドエンジンを活用し、個別ユーザーごとに割引クーポンや人気商品ランキング、興味のあるコンテンツなども表示することが可能です。 ECサイトでのレコメンドエンジンの役割は「ユーザーの購買意欲を高め多くの商品を購入してもらうこと」です。レコメンドエンジンを活用する際には、ユーザーの行動履歴や傾向の分析はもちろん、商品の特徴を細部まで理解しておくことでより効果的な施策実施が可能となるでしょう。 レコメンドエンジンに適用される4つの仕組み レコメンドエンジンで利用されるレコメンド(提案)の仕組みは主に以下の4つです。 1. ルールベースレコメンド ルールベースレコメンドとは、サイト運営者が特定のセグメント(分類)に基づいてルールを設定し、関連する商品やコンテンツを提示するレコメンド方法です。 例えば、バレンタインデー特集を見たユーザーに対して、バレンタインデーでよく購入される料理器具や人気のチョコレートをレコメンドするなどの事例が挙げられます。ただしルールベースレコメンドで注意すべきなのは、これらのルールを運営者が決めなければいけないということです。 つまり、運営者側がレコメンドしたい商品や情報の内容が、顧客が求める情報ではなかった場合に商品購入率が下がるなどのデメリットがあります。 そのため、一般的には商品やユーザーの属性ごとにABテストなどを行いながら、どの表示が最も効果的なのかを判断する必要があります。 ルールベースレコメンドを適用する場合は、市場におけるユーザー心理と商品の特徴理解を深め、顧客の行動や嗜好を予測しながら、最適なルールを設定する必要があるでしょう。 2. コンテンツベースフィルタリング コンテンツベースフィルタリングは、ユーザーが閲覧したコンテンツと商品の属性を基に別の商品をレコメンドする方法です 例えば、特定のメーカーの「特定の車種」を閲覧したユーザーに同じメーカーの「別の車種」をレコメンドするなどが挙げられます。しかし、コンテンツベースフィルタリングでは、車種や車と直接的に関係のない「日除けシート」や「吸い殻入れ」などの車内でよく使われるアイテムのレコメンドは原則できません。 そのため、ユーザーにとっては似た属性の商品のみがレコメンドされることで、思っても見なかった商品やユーザー本人すら気づいていない、潜在的なニーズを解決する商品をレコメンドできないデメリットがあります。 コンテンツ商品の属性に注目し、ユーザーの好みと一致する商品を紹介することで、購買率を高めることができるため、業界や業種に特化したECサイトにおすすめの仕組みです。 3. ハイブリッドフィルタリング ハイブリッドフィルタリングとは、上記2つで紹介した「ルールベースレコメンド」と「コンテンツベースフィルタリング」を掛け合わせた仕組みのことを指します。 ハイブリッドフィルタリングを行う目的は、上記2つのレコメンドのデメリットを打ち消すために用いられることが多いです。 そのため、コンテンツベースフィルタリングにより発生する部分的なレコメンドを解消できるよう、検索ニーズに合わせて幅広くレコメンドできるようなルールをECサイト運営者が指定する必要があります。 たとえば、特定の車種をみたユーザーには同じメーカーの別の車種をレコメンドしながら、そのユーザーが過去に車でよく使う付属アイテムを閲覧していた場合は、そう言ったアイテムもレコメンドするなど。 2つのレコメンドロジックを組み合わせて、ユーザーニーズを捉えたレコメンドを実現できます。 4. 協調フィルタリング 協調フィルタリングとは、ユーザーの行動履歴や、購入履歴などの情報を元にレコメンドする仕組みです。 これまでに紹介したルールや指定した条件を元にしたレコメンド方法とは異なり、ユーザーの行動に応じたレコメンド方法となります。 ECサイトにおける協調フィルタリングには、以下の2種類のレコメンド方式が存在します。 1. アイテムベース アイテムベースとは、ユーザーが購入したアイテム(商品)の属性や特徴から別のアイテムをレコメンドする仕組みを指します。 例えば、とあるメーカAの冷蔵庫を検索したユーザーが、違うメーカーBの冷蔵庫の購入率が高いとわかればメーカーBのレコメンド頻度を強めるのが、アイテムベースのレコメンドとなります。 2. ユーザーベース ユーザーベースとは、特定のユーザーがECサイト内で検索したデータを元に、過去の閲覧履歴などを考慮したレコメンドの仕組みを指します。 アイテムベースとの違いは、商品の関連性の違いです。ユーザーベースでは、ユーザーの検索履歴や行動履歴に応じたレコメンドをするため、特定の商品を検索した際でも、過去に検索した全く別の商品をレコメンドすることもあります。 たとえば、冷蔵庫を検索したユーザーが過去に電子レンジを検索していた場合、おすすめの電子レンジをレコメンドするケースもあるでしょう。 このように購入した商品とは関係のない商品をレコメンドすることもありますが、ユーザーにとっての検索状況を考えると、ユーザーに合わせたユーザーベースレコメンドで購入率が上がる可能性もあるでしょう。 ECサイトでレコメンドエンジンを活用するために必要な機能3つ レコメンドエンジンを導入する際は、ECサイトとシステムを連携するのが一般的です。 レコメンドエンジン自体にも様々な機能が付帯していることが多いため、自社のECサイトの特徴に合わせて、より購入率を高められるレコメンドを実現するために、どんな機能があると良いかを吟味する必要があります。 レコメンドエンジンを選ぶ際には、下記で紹介する機能を元にご検討ください。 1. レコメンド機能 レコメンド機能は、レコメンドエンジンの主目的な機能であると言えるでしょう。上記で説明したようにレコメンドには様々なレコメンドロジックがあるため、自社にあったレコメンド手法を採用しましょう。 現状、すでにECサイトにユーザー行動など蓄積したデータベースが存在している場合は協調フィルタリングなどを活用し、ユーザーにとって最適な提案が出せるような形のレコメンドが良いでしょう。 […]
Tips2023-08-22
【例文あり】カゴ落ちメールの効果とは?配信のタイミングやポイントを解説
カートに商品を投入した後に、決済を完了せずに離脱することを「カゴ落ち」と言います。 Baymard Instituteが行った調査によると、ECサイトにおいてカゴ落ちが生じる平均は約70%にも上り、カゴ落ちはCVRや売上に大きな影響を及ぼします。EC担当者の中には、カゴ落ちに頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。 「カゴ落ちメール」は、既存ユーザーに対して再訪を促し、購買意欲を高められる効果的な施策のひとつです。 この記事では、カゴ落ちメールの効果や、配信タイミング・回数・内容などを例文付きで解説するので、ぜひ参考にしてください。 カゴ落ちメールとは?有効なカゴ落ち対策の1つ カゴ落ちメールとは、ECサイトで商品をカートに投入した後、購入せずに離脱してしまったユーザーに対して配信されるメールのことです。 商品だけでなく、資料請求や来店予約まで進んだものの、入力手続きの途中で離脱してしまう場合も含まれます。 たとえば、未購入商品のリストや特別なクーポン情報、商品の詳細をまとめた内容などが効果的です。カゴ落ちメールを配信することで、離脱したユーザーの再訪を促し、売上やCVR改善につなげられます。 カゴ落ちの平均値は? ECサイトのデータを広く集計したBaymard Instituteによると、世界のカゴ落ち率の平均は69.57%で約7割にものぼります。 たとえば、年間で1,000万円の商品がカートに追加され、7割がカゴ落ちしているとなれば、700万円もの機会損失が生じていることになります。 商品をカートに入れた10人のうち、7人カゴ落ちするところを4人に改善できれば、単純計算で売上は2倍に伸ばせます。 カゴ落ちによる機会損失を減らすだけで、売上は大幅にアップするでしょう。 カゴ落ちが発生する理由 カゴ落ちが発生する原因はさまざまです。売上やCV改善のために、それぞれの原因に対して対策や改善を行っていく必要があります。 カゴ落ちが発生するのは、おもに次のような原因が考えられます。 ・決済完了までの手間がかかった・購入する際にアカウント作成が必要だった・送料や手数料が高い・途中でエラーが発生した・希望の決済方法がない・配送日が遅すぎる・サイトを信頼できない・返品ポリシーに不満が生じた・カード決済が拒否された このほかにも、「カゴに入れて購入するのを忘れてしまった」「忙しくて途中で離脱してしまった」などの理由からカゴ落ちする場合も考えられます。 カゴ落ちメールはリマインドの役割があるため、突発的な原因によるカゴ落ちに対してとくに効果的と言えるでしょう。 カゴ落ちメールの効果 カゴ落ちメールは、ユーザーが商品をカートに追加したものの、離脱した場合に、ユーザーの再訪を促す効果があります。 購買意欲が薄れている場合でも、特別なオファーやクーポンを提供するなどの工夫によって、購買意欲の向上につながりやすくなるでしょう。 そもそもカゴ落ちしているユーザーは「サイト流入・回遊・検討・カートに追加」というステップを踏んでおり、購入の見込みが高いと考えられます。 カゴ落ちした顧客へのメールは、通常のメルマガなどに比べて開封率やクリック率が高く、より大きな効果を期待できます。 株式会社イーシー・エージェンシーの調査データによると、カゴ落ちメールの平均開封率は43.42%~47.55%となっており、カゴ落ちメールからの平均CVRは3.05%~3.75%となっています。 引用:ECサイトのカゴ落ち特化型MAツール「カートリカバリー」経由の売上が年間50億円を突破 ~ イー・エージェンシー 平均的なメルマガの開封率が20〜30%であることを考えれば非常に高い開封率と言えるでしょう。 引用:平均メール開封率レポート 【2022年版】 業種別・地域別(国別)の最新情報 カゴ落ちメールはタイミング・回数・内容が重要 カゴ落ちメールが有効だからといって、送信するタイミングや回数、内容によっては、かえってユーザーからの印象が悪くなってしまうこともあります。 ここでは、カゴ落ちメールをいつどんな内容で配信するのがベストかを解説します。 ただし、ベストな回数やタイミングは、ECサイトの特性や商品価格などによって変わるため、定期的なテストや分析が必要です。 配信のタイミング カゴ落ちメールを配信するタイミングは、カゴ落ちが発生してから早いほど効果的です。 しかしあまりに送信するタイミングが早すぎると、ユーザーは「監視されている」「急かされている」と感じる恐れがあるので注意しましょう。 カゴ落ちメールの配信回数は、「カゴ落ちが発生して数時間後」「カゴ落ちが発生して数日後」といったタイミングが有効です。 配信回数 カゴ落ちメールの配信回数は1〜3回程度がおすすめです。 一般的には、カートに入れてから2〜3時間後、3日後、7日後など、3回にわたって配信するケースが妥当でしょう。 重要なオファー情報や特典を伝えたり、緊急性が高い場合は追加のメール配信を検討することも必要です。 ただし、ユーザーにしつこいと思わせるカゴ落ちメールは逆効果です。メール配信設定の解除につながることもあるので、頻繁に送信するのは避けるべきでしょう。 配信内容 カゴ落ちした商品の画像や詳細情報を提供し、ユーザーに再び商品に興味を持ってもらえるよう工夫しましょう。 特別な割引クーポンやセール情報、利用可能なポイントなども合わせてお知らせすれば、購入までの後押しとなります。 商品の購買を促すアクションボタンをメールの上部にわかりやすく配置すれば、ユーザーの手間が省け、クリック率の向上につながるでしょう。 カゴ落ちメールの例文【件名・本文】 カゴ落ちメールを複数回送る場合は、送信タイミングに応じて文面を工夫するのが効果的です。ここからは、送信タイミング別のカゴ落ちメールの例文を紹介します。 カートに入れて数時間後の場合 商品をカゴに入れて数時間後の場合は、商品についての記憶や購買意欲が残っていると考えられます。 […]
Tips2023-08-09
ECサイトで使いたいサジェスト機能とは?メリットや効果的な2つの活用方法を解説
ECサイトを通じてユーザーに商品やサービスを購入してもらうには、ECサイトの中でユーザーが訪れた目的を商品購入によって解決する必要があります。ECサイト内で自身の悩みや欲しい商品の特徴を検索してもらうことで、より自身の悩みを解決できる商品を提示しやすくなります。 そこでECサイト内でユーザーに検索行動を促す際に利用したい機能が「サジェスト機能」です。 本記事では、ECサイトにおけるサジェスト機能の重要性から、サジェスト機能をうまく活用するために下記について解説します。 ・サジェスト機能の概要・サジェスト機能が持つメリット・効果が期待できるサジェスト機能の条件・サジェスト機能を有効活用する方法 ECサイトで「売り上げを伸ばしたい」「サイト内で多くの商品をみて欲しい」とお考えの方はぜひご参考ください。 サジェスト機能とは?ECサイトにおける役割 サジェスト機能とは、Googleなどの検索エンジンで調べたいキーワードを入力したときに、関連する候補キーワードを自動表示してくれる機能です。 たとえば、検索窓に「夏」と入力すると「夏祭り」「夏ドラマ」「夏バテ」のように、夏に関連する候補キーワードが表示されます。 サジェスト機能は、ユーザーが検索したキーワードに対して「このような情報も求めていませんか?」と自動的に提案を行う機能のことです。 サジェスト機能で提案されるキーワードを「サジェストキーワード」と呼び、サジェストキーワードは、過去に検索されたキーワードの傾向や特定のキーワードを検索するユーザー像を元に決定されます。 検索エンジンだけでなく、ECサイト内でもサジェスト機能があることで、サイト訪問したユーザーに新しい検索機会を生み出せたり入力ミスを防ぐことで、ECサイトにある商品詳細ページへの誘導率が上がり、結果的に売り上げの向上に貢献します。 たとえばファッションブランドのECサイト内で、夏に向けたファッション・衣服を探そうと「夏服」と検索するユーザーに「夏服 暑さ対策」や「夏服 冷感」などと関連キーワードを表示することで夏服以外にも、夏バテ対策に関連する「帽子」や「冷感タオル」などの関連商品を閲覧させる行動を促せるでしょう。 もちろん、ユーザーによって行動するかどうかの判断は変わりますが、商品検索の可能性を広げられる有効な手段と言えるでしょう。 サジェスト機能が持つメリットとは? ECサイトにおいてサジェスト機能を持つメリットは多くありますが、下記の3つのメリットが最も購入にインパクトがあると言えるでしょう。 サジェスト機能の本質は、ECサイト内で検索された過去のデータを元にユーザーの検索体験を向上させることです。 様々なニーズに合わせた検索キーワードを提案できることで、「夏」などの抽象的なキーワードで検索したユーザーの検索行動を具体化することができ、検索することを面倒に感じたユーザーの検索完了率を高め、検索結果に出た商品情報やコンテンツの閲覧率を上げることができます。 また、ファッションを調べた際にブランド名掛け合わせて「新作」「夏物」などのキーワードが表示されることで、新しい知識を増やせる機会にも繋がります。 このようにサジェスト機能がユーザーの検索体験の質を向上させた結果、商品購入率を向上させ、売り上げの向上が期待できるでしょう。 ECサイトで効果が期待できるサジェスト機能の3つの特徴 昨今、様々なサイト内検索ツールが普及しており多くのツールでサジェスト機能が付随していますが、ECサイトにマッチした機能があるツールを選ばなければ検索行動の最適化に繋げにくくなります。 ECサイトで効果が期待できるサジェスト機能の特徴は下記のとおりです。 ひとつずつ確認していきましょう。 1.ユーザーの検索意図を汲み取れている サジェスト機能は、ユーザーがわかりやすく簡単に検索を行えるために導入されるケースが多いです。 たとえば大手ECサイトのAmazonでは、「暑さ対策」といった検索意図に対して、サジェスト機能で「暑さ対策 グッズ」「暑さ対策 仕事」「暑さ対策 屋外」といった関連キーワードを出すことで「暑さ対策を実現できるための方法・ケース別の暑さ対策」と、検索キーワードから読み取れるニーズを具体化して提示しています。 ECサイトを利用するユーザーの中には、必ずしも検索したい商品の特徴や欲しい商品像をキーワードに反映して検索してくれるとは限りません。 サイト内の検索窓にサジェスト機能を付帯させる際には、ユーザーの漠然としたニーズを具体化できるツールを選択し、ECサイトに対する満足度を向上させ、商品購入の機会をより増やせるようにしましょう。 2.入力ミスや曖昧な検索をサジェストでカバーできる 一般的な検索では「アンクルブーツ」と最後まで検索しなければ検索でヒットしないところを、サジェスト機能を活用することで「あんく」と打った時点で「アンクルブーツ」と表示されれば、入力ミスを防ぎ正しい検索を促すことが可能です。 もし「アンクブーツ」と誤ったキーワードで検索してしまうと検索結果は0件となり、閲覧するはずだった商品ページにユーザーがたどりつけなくなってしまいます。 サジェスト機能にはこのように入力ミスや曖昧な検索を回避することで、ユーザー側に商品閲覧の可能性を最大限に広げられます。 このような曖昧な検索を回避するためにも、ユーザーが間違えやすい言葉のパターンを手動で登録できる機能や、ユーザーの間違えた傾向をAIで機械学習できる機能を搭載したサイト内検索ツールを選ぶようにしましょう。 3.幅広い範囲のキーワードで検索ヒットする ECサイトにおいて、サジェスト機能は商品情報の提示漏れを防ぐ手段のひとつでもあります。 検索結果0件では、ECサイト内でサジェストキーワードを表示する意味がありません。サジェスト機能を利用する際は、必ず関連する商品がヒットするサジェストキーワードに調整する必要があります。 検索結果が0件となってしまうサジェストキーワードは表示されないように選択できたりすることで、解決するケースが多くあります。 サジェスト機能のあるサイト内検索ツールを選ぶ際には、必ず検索結果に商品が表示されるようなサジェストキーワードを表示してくれるツールを選びましょう。 サジェスト機能を有効的に活用する2つの方法 一般的なサイト内検索ツールでは、検索履歴に応じて自動的にサジェストキーワードを提案する仕組みが多いです。 しかし、通販やECサイトに特化したサイト内検索ツールでは、サジェストキーワードを販売促進に利用するために、有効活用する方法がいくつかあります。 下記では、ECサイトにおけるサジェスト機能を有効的に活用する方法を2つ解説します。 1.ユーザー属性に合わせて検索キーワードを調整する サジェスト機能を搭載したサイト内検索ツールの中には、サジェストキーワードを手動で調整できるツールもあります。 サジェスト機能は、ユーザーの検索意図に関連するキーワードを表示できるのがポイントです。つまり、ユーザーの検索意図を汲み取り、より商品購入やユーザーの悩みの解決に近いキーワードを運営者側が意図的に提示することで、明確な商品訴求が可能となります。 たとえば「スキンケア」と検索している場合、下記のような検索意図が考えられるのではないでしょうか。 ・スキンケアができる商品を買いたい・肌荒れに悩んでいる・スキンケアにおすすめの商品を知りたい 上記のような検索意図がある場合「スキンケア 肌荒れ 化粧品」「スキンケア […]
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